文学部言語表現学科/2022年度新入生オリエンテーション

 文学部言語表現学科は4月16日、2022年度新入生オリエンテーションを開催しました。

 冒頭では、学科長の大池茂樹教授から新入生へ歓迎の言葉が送られ、その後マイデザインシステムの説明、学生生活に関するアドバイス、十数名のグループに分かれての交流、無声映画上映会が行われました。

 学生生活のアドバイスとして、宮内佐夜香教授がキャンパスハラスメントに関する概要や注意点、対処法について話をされました。大学生は自由の幅が広がる分、危険が潜む環境に置かれているという、身の引き締まる話でした。

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  新入生へ言葉を送る大池教授
    活動弁士の澤登翠さん

 その後各教室に分かれ、グループ担当教員から推奨の本とアカデミック・スキルズの本が配布され、新入生同士での交流会の時間を過ごしました。緊張しながらもサークルや趣味の話で盛り上がっている様子でした。

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 最後に、無声映画上映会が行われました。活動弁士の澤登翠さんによる、迫力のある生パフォーマンスが見られとても貴重な機会でした。

 2作品上映され、1つ目は『海の水はなぜからい』(昭和10年横浜シネマ商会作品)、2つ目に『東京の合唱』(昭和6年松竹蒲田作品)を鑑賞しました。『海の水はなぜからい』では、貧乏だが心優しい弟、お金持ちで欲張りな兄、森の中の小人それぞれの声色が繊細に区別されていて、コミカルなお話でした。『東京の合唱』では、父、母、息子、娘を初め、多くの登場人物を瞬時に切り替え、91分間も声色を切り替えながら映像に合わせて話し続けられていました。芯のある声色、且つどんなキャラにもなりきれる澤登さんの迫力に圧倒されました。不景気の世相が背景となっており、父の解雇された現実と子供たちの純粋な感情とがぶつかり合う作品で、考えさせられるものでもありました。上演後、余韻が冷め止まぬ中感想を書いてオリエンテーションは終了しました。新入生にとって有意義な時間を過ごせたと思います。

(文学部言語表現学科2年 谷高彩音)

2022/05/13

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