ボクシング 東京五輪の世界最終予選が中止に。鬼頭選手、心境をつづる

 日本ボクシング連盟は2月27日、国際オリンピック委員会(IOC)の特別作業部会による東京五輪のボクシング世界最終予選の中止方針を受け入れた。

 最終予選は、四大陸による結果を受けて6月にパリで開催する予定だったが、四大陸の予選の一つであるヨーロッパ予選が6月に延期されたことで、中止の判断を余儀なくされた。

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鬼頭選手 練習の様子(三好高校)

 この結果、五輪の出場枠は、四大陸のランキング上位選手に割り当てられることとなったため、日本勢はすでに出場枠を獲得している男女6選手を除き、最終予選での出場枠獲得を目指していた鬼頭茉衣選手(体育学研究科修士2年)をはじめとする男女5選手は、出場枠を獲得できる可能性が事実上なくなった。

 四大陸の予選は、アフリカ予選、日本勢も出場したアジア・オセアニア予選(いずれも、すでに終了)と、5月開催予定のアメリカ大陸予選、6月開催予定のヨーロッパ予選である。

 鬼頭選手は、「オリンピックにかけていた想いは強かったので、とても悲しい気持ちです。中止を聞いたとき、涙が止まりませんでした。コロナウイルスの流行は誰のせいでもないので、気持ち切り替えて、3年後のパリ五輪に向けて、今、自分にできることを精一杯やろうと思います」と話した。

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東海テレビの取材に応じる鬼頭選手
(2月25日「ニュースOne」にて放送されました)

2021/03/01

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