体育学研究科院生とスポーツ科学部山田憲政教授 他者の運動経験が自己の運動学習に貢献することを解明-"withコロナ時代"の身体活動を考える-

 中京大学大学院体育学研究科の若月翼さん(博士課程3年)とスポーツ科学部の山田憲政教授は、他者の失敗経験を自己の成功に生かせることを運動学習の観点から明らかにすることに成功した。

 人間の運動学習においては、運動後に得られる感覚と運動結果の成否のフィードバックを用いて運動の修正が行われると考えられるが、サッカーにおけるPK戦のように、前の人の運動結果が次の人に影響を及ぼすことが様々な場面で観察される。

 そこで、若月さんと山田教授は、他者の運動結果のフィードバックを自己の運動修正に生かせることを初めて実験的に示した。今回の研究成果によって、個人学習を前提としたこれまでの運動学習理論を他者との相互作用による集団学習の次元に引き上げ、身体を動かす時間に制限のある"withコロナ時代"を生きる、新たな身体活動の在り方を提案した。

 本研究成果は、2020年9月1日公開予定の『認知科学』特集「若手研究者の認知科学」に掲載される。

※研究内容の詳細はプレスリリース(8月28日配信)をご覧ください。

2020/08/28

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