スポーツ庁による「一般社団法人大学スポーツ協会(通称UNIVAS)」の説明会が開催

 10月30日、スポーツ庁による一般社団法人大学スポーツ協会(通称UNIVAS)についての説明会が、中京大学名古屋キャンパスで行われた。UNIVASは、全米大学スポーツ協会(NCAA)を参考にした、大学スポーツ振興のための統括組織。平成31年2月頃の設立を目指している。

説明会

 当日は、スポーツ庁参事官の川合 現氏、UNIVASの委員である江戸川大学教授の小林 至氏の他、中部地区の国公私立大学の学長、副学長約50名が参加した。

川合氏

 川合氏は「大学が持つスポーツ資源(学生、指導者、研究者、施設など)は、社会に貢献する人材の育成、経済活性化、地域貢献などの点から大きな潜在力を有している。しかし、学生アスリートの学業環境への支援、運動部局の運営、大学の教育・研究との連携、学連間の連携などの課題が山積し、抜本的な改革が求められている。学連(学生連盟)と競技団体がプラットフォームを作ることで、学生アスリートの育成、学生スポーツ環境の充実、地域・社会・企業との連携を図っていくのがUNIVASとしての役割。これらを実現するための財源などを共通のルールのもとに対応することで、帰属意識の向上やコミュニティ意識の醸成に働きかけ、大学スポーツと大学の発展を促進する」と創立の経緯を述べた。

小林氏

 また小林氏は、「共同することで解決できる問題は多く、価値向上も図れる。設立準備委員会では、WEBサービス・プラットフォームの展開についての議論を展開している。ネット配信などの情報発信の機能から、ゆくゆくはチケット販売・決済機能、さまざまなサポート機能がスマートフォンを通じて可能となる」と自身が球団経営に携わった経験を交えて加盟するメリットを語った。

 後半は、参加者からさまざまな質問が飛び交い、UNIVASに期待する声もあった。

2018/11/05

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