SDシンポジウム「高等教育政策・私立大学の現状から考える地域連携と職員の役割」開催

 豊田市高等教育活性化推進プラットフォーム主催のSDシンポジウムが8月3日、名古屋キャンパス清明ホールで開かれ、県内を中心に全国各地から100人を超える大学職員が参加し、講演や発表内容に対して熱心に耳を傾けた。

 豊田市高等教育活性化推進プラットフォームは、高等教育機関のリソースを活用し、「地元就職の促進」「健康意識の醸成」「学校教育活動の支援」などの課題を解決することで、地域の高等教育、地域社会の発展に寄与することを目的として、豊田市と豊田市に本拠地を置く4大学等(中京大学、愛知工業大学、日本赤十字豊田看護大学、豊田工業高等専門学校)によって形成されている。

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 シンポジウムは高等教育政策、私立大学の現状と地域連携に対する理解を深め、地域連携の活性化を目的に、2つの講演と事例紹介が行われた。

 冒頭で企画局の松尾貴光局長は「今回のシンポジウムでは、高等教育政策という私立大学の、特に地域連携における大学職員の役割という観点から、今後の方向性を考えていきたいと思います。今後の地域連携と職員の役割を考えるうえで少しでも手掛かりになることを期待しています」とあいさつした。

 文部科学省高等教育局大学振興課大学改革推進室改革支援第二係長の河本達毅氏は「近年の高等教育政策と大学職員-教職協働、SDを超えて-」をテーマに高等教育政策の現状や大学職員の役割について講演した。日本私立学校振興・共済事業団私学経営情報センター長の菊池裕明氏は「私立大学を取り巻く環境と私立大学の取組み事例」をテーマに、私立大学がおかれる環境など、地域連携の視点も交えながら講演を行った。

 続いて、豊田市や各大学等が実際に行っている地域連携の事例を紹介した。中京大学は社会連携の推進体制や、総合政策学部が豊田市との産学連携で行った商品開発について紹介。他校からは、地域の中高生に向けて行う教育プログラムや産官学連携で取り組むプロジェクトおよび今後の課題などが話された。

2018/08/07

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