愛知大学野球リーグ、14日中部大学戦で優勝決定へ

 愛知大学野球春季リーグ戦第6週第1日が5月12日、日進市の名城大野球場で行われ、中京大は第1試合で中部大を2-1で破った。これで今季7連勝とし、優勝に王手をかけた。対中部大2回戦は13日が雨天中止となったため、14日午後1時(予定)から名古屋市のパロマ瑞穂野球場で行われる。中京大は勝てば8戦全勝、勝ち点4となり、第7週に対戦する現在2位の名城大に連敗しても勝率で上回るため、2季連続39度目の優勝が決まる。

 ▽5月12日第1試合(日進・名城大野球場)

 中部大000 000 100=1

 中京大000 002 00X=2

 (部)野村、賀澤-水野 (京)大内、伊藤、初祖-池田

 ▽本塁打 松井(野村)水野(大内)

 中京大は0-0の六回裏を、2番村田大季選手(スポーツ科3、享栄)からの好打順で迎えた。その村田選手は右前打で出塁したものの、続いて打席に入った西村卓浩選手(スポーツ科3、履正社)との間で連携がうまくいかず、一、二塁間に挟まれて憤死した。せっかくの好機の芽が摘まれたかに思われたが、西村選手は次の球を右前打し、4番松井祐紀選手(スポーツ科2、掛川西)につないだ。そして「積極的に行こう」と打席に向かった松井選手は初球をフルスイング。高々と舞い上がった打球が左翼スタンド深くアーチを描いた。

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殊勲打の松井選手

 「打ったのはストレート。ストライクゾーンに来たら球種に関係なく思い切り振っていくつもりでした。1、2打席目にいい働きができていなかったので、何とかしたかった。(打った)手ごたえ十分でしたが、高く上がりすぎたかと少し心配でした。よく飛んでくれました」と笑顔を見せた。

 先発の大内公貴投手(スポーツ科4、栄徳)は四回を除き、毎回のように四死球、安打の走者を出しながら踏ん張りどころでは相手打線をきちっと抑え込んだ。2点リードしたすぐ後の七回表、先頭打者に一発を浴びて1点差とされたが、「粘り強く行きました」と振り返った通り、7イニングを1失点とこの試合でも十分に安定性を発揮した。

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力投する大内選手

 八回からは、このところ中京大勝利のパターンともなっている左腕の1年伊藤稜投手(スポーツ科、中京大中京)、右腕2年の初祖晋太郎投手(スポーツ科、中京大中京)の救援リレーで相手打線を零点に退けた。

 半田卓也監督は「中部大も素晴らしい好守を見せてどちらが勝ってもおかしくないゲームでした。松井選手の殊勲の一打でしたが、投手陣の好投と野手陣の好守が目立った」と守りを評価し、「さらにチーム全体を点検し、この後もしっかりと行きたい」と表情を引き締めた。

2018/05/14

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