大学の障がい者支援
学内の現状を知る

 障害のある学生の修学支援をテーマにしたFD/SD講演会が教育推進センターの主催で5月12日、教職員を対象に清明ホールで行われた。

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柏倉教授講演の様子

 

 障害者差別解消法が2016年4月から施行され、国立・私立大学では障害のある学生に対する不当な差別的取扱いを行わないことが義務化されている。さらに合理的配慮の提供においては国立大学が義務化、私立大学は努力義務とされた。

 最初に柏倉秀克・日本福祉大学教授が基調講演をし、障害のある学生に対する、差別的取り扱いの具体例等を説明した。配慮をすべき場合の事例や、他大学が実際学生に対して行っているサポート体制を紹介し、大学として取り組むべき障害学生支援を説明した。

 また、学生支援課学生相談センターの青木栄治氏が本学における障害学生支援の現状を報告した後、パネルディスカッションが行われた。柏倉教授、心理学部神谷栄治教授、入試センター課長鳴川義雄氏、教務課豊田オフィス課長高橋朋行氏、キャリア支援課課長補佐葉山祥吾氏に、教職員から募った質問に答える形で行われた。入学試験においての工夫や、就職活動支援の問題点が話し合われた。

 柏倉教授は、「キャンパスの中には多くの障害学生がいることを理解し、協力していただきたい」と話した。

 閉会のあいさつでは学長補佐で学生担当の杉島由美子氏(法学部教授)が「参加者の方と学園の状況を共有できてよかった。学内の態勢含め、早急に対応しなければならない。安心安全に4年間支援できるよう、教職員一丸となって協力したい」と話した。

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パネルディスカッションの様子 講演を聞いた教職員ら

2016/05/16

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