イタリアのヴェネツィア大学と学術協力交流に関する協定
留学生の交換や共同での教育課程開発、共同研究などで

 中京大学は、イタリアのヴェネツィア大学と学術協力交流に関する協定に5月14日、ヴェネツィア大学で調印した。留学生の相互交換、共同プログラム、学術交流(セミナーや講演会の開催、研究スタッフの交換)、共同研究の4つの柱からなっており、実現していくための責任者(教員)を両大学に置く。

 

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協定の調印式に臨んだ(左から)梅村理事長、ブリエージ学長、梅村同窓会理事

 

 調印は、本学を擁する梅村学園の梅村清英理事長が、本学の安村仁志学長署名の協定書を持参し、これにヴェネツィア大学のミケーレ・ブリエージ学長が署名する形で行われた。招聘を受けた梅村利恵中京大学同窓会理事(梅村理事長夫人)、檜山幸夫・法学部教授(社会科学研究所所長)、湯上良・社会科学研究所特任研究員らが同席した。

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 梅村理事長は、ブリエージ学長に、①今後、中京大学をイタリア研究に関する日本国内の拠点大学としていきたい②本学におけるイタリア語学習の機会を検討し、留学の可能性の拡大につなげていきたい③両大学でこれまでにない全く新しい分野での共同研究を開発していきたい④両大学大学院でこれまでとは異なる分野におけるジョイント・ディグリー(双方で学位記授与)も開発したい―と、両大学の学術協力交流に大きな期待を示した。

 今回の協定締結は、ヴェネツィア大学の学生を2014年度から交換留学生として本学で受け入れている実績に加え、檜山教授が中心となって現地でヴェネツィア大学を中心としたアーカイブスの調査・研究を重ねてきたことや、社会科学研究所がヴェネツィア大学の教授陣を本学に招いて講演会を開催するなど研究交流を重ねてきたことから実現した。

 なお、すでに数々の準備が進められているデジタル・ヒューマニティーズ分野での共同研究については、中京大学社会科学研究所と人工知能高等研究所が中心となり、本協定により、さらなる発展が期待されている。

2015/05/22

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