工学部生選抜チームAi-Robotsがロボカップ ジャパンオープンで優勝
昨年優勝のChukyo RoboStarsと決勝戦で競う

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決勝戦

 

 ロボカップ ジャパンオープン2015(5月2-5日、福井県産業会館)で、本学工学部学生選抜チームAi-Robotsがサッカー小型ロボットリーグのヒト型で優勝し、中京大学としては昨年に続き2 連覇を達成した。同リーグには11チームが参戦。ロボットの形状に合わせて車輪型とヒト型に分かれて試合を行った。車輪型では昨年の世界大会覇者となった浙江大学(中国)のZJUNlictが優勝している。

優勝 Ai-Robots 中京大学
準優勝 Chukyo RoboStars 中京大学
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 初出場で工学部学生選抜チームBのAi-Robots が昨年準優勝のODENS(大阪電子通信大学)を予選で下し、予選を負けなしの1 位で通過した。決勝戦の相手は同じく中京大学の工学部学生選抜チームAのChukyo RoboStarsで、昨年の優勝チーム。決勝は両チームとも力が拮抗し、延長戦でも決着がつかず、サドンデス方式PK戦までもつれた。PK戦ではAi-Robotsのキッカーがゴールポストぎりぎりに鮮やかなシュートを決め、初優勝を飾った。

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 これら工学部学生選抜チームは、工学部より「プロジェクト活動助成」、人工知能高等研究所より「Aiロボットプロジェクト助成」の支援を受けている。Ai-Robotsは有志による研究活動として、荻矢陸央さん(3 年)ら学生・院生9 名と顧問の沼田宗敏教授、監督の佐藤俊郎教授が中心となって取り組んできた。工学部実験棟(ものづくりスクエア)の工作機械などを駆使して、足など一部のパーツを独自に作成して臨んだ。準優勝のChukyo RoboStarsも昨年の経験を基に、ロボットが転ばないよう重心を低くしたり、無線システムを新たに作成するなど、大幅な改造に挑戦している。

 ロボカップは「サッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、自律型ロボットのチームを作る」という夢に向かって人工知能やロボット工学などの研究を推進し、様々な分野の基礎技術として波及させることを目的とした世界プロジェクト。ロボカップの創設には本学工学部の前身である情報科学部の生みの親、福村晃夫名誉教授が大きく関わっている。

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 ロボカップ ジャパンオープンはロボカップサッカー、ロボカップレスキュー、ロボカップ@ホームの3 部門から構成され、中国、台湾、タイ、マレーシアなど海外からも多くのチームが参加した。本学工学部からはロボカップサッカーに2 チーム、ロボカップレスキューに1 チームが出場。ロボカップサッカーの小型リーグでは、試合中はコンピュータ、ロボット、リモコンなど一切触ることができない。天井近くに設けられたテレビカメラからの画像信号を用いて、全自動の2足歩行ロボット3 台からなるチーム同士が自ら「見る」「考える」「動く」ことによりサッカーを行う。

■優勝メンバー
荻矢陸央、青山京平、三品知也、太田健斗、久野翔太、小川真史、中野桃子、川瀬達斗(機械システム工学科3年)、近藤雄基(情報科学研究科博士課程2年)、沼田宗敏(教授)、佐藤俊郎(教授、監督)
■主催:ロボカップジャパンオープン2015福井開催委員会
共催:人工知能学会、日本ロボット学会
後援:文部科学省、経済産業省他

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優勝メンバー(右)、準優勝メンバーら

2015/05/08

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