国際英語キャリア専攻が実務翻訳の教育始める
専攻の開設を記念し「国際人の育成」テーマに講演会・シンポジウム

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 今年4月から3専攻制となった国際英語学部の国際英語キャリア専攻の開設を記念して、7月5日、名古屋キャンパスのヤマテホールでシンポジウムと講演会が開かれ、学生や高校教員、翻訳家ら50人が参加した。同専攻は、海外の大学で広く開講されているが日本では例を見ない実務翻訳家の育成を、教育の柱に掲げている。

ジェームズ・F・ダンジェロ・国際英語キャリア専攻主任

ジェームズ・F・ダンジェロ
国際英語キャリア専攻主任

 開会にあたり、同専攻主任のジェームズ・F・ダンジェロ教授が「実務翻訳を教育に取り入れることは画期的な取組みであり、国際英語キャリア専攻の大きな特徴。社会で広く活躍できる有為な人材を輩出していきたい」と抱負を述べた。

 同専攻では、固有科目「翻訳とIT」「ビジネス翻訳実務」で、翻訳支援ソフトを使った授業をカリキュラムに取り入れ、2015年度から開講する。授業では、使用技術に加え、意味や解釈の微妙な違いに対応できる感性や、自分の訳したものに対する説明責任が果たせる論理性も磨く。

 活用するのは、アジアや欧米など、世界シェア9割を占める翻訳支援ソフト「TRADOS STUDIO 2014」(SDL社(本社:英国))。原文と訳文をペアにして登録しながら翻訳することにより、似た文章の翻訳スピードを上げるとともに、訳した言葉の一貫性を保つことができる。日本語から英語への翻訳と、英語から日本語へ翻訳を行う「実務翻訳」を専門的に学習しながら、卒業後すぐにプロの翻訳家として仕事ができるような実践力を培う。

 シンポジウムでは、中川直志・国際英語学部准教授、吉川寛・日本「アジア英語」学会会長、実務翻訳者のラルフ・A.・シューマッハさんと中村泰洋さんの4人が、実務翻訳の現場や実務翻訳家としてのキャリア形成をテーマに熱く討議した。

 基調講演を行ったSDLジャパンの佐藤弦さんは「日本における実務翻訳はまだまだ認知度が低い。国際英語キャリア専攻で実務翻訳教育を受け、広い視野を持って教養や専門知識を学んだ学生に活躍してほしい」と期待を込めていた。

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