本学人工知能高等研究所と名古屋市科学館が相互協力に関する協定を締結
協定に基づく第1回市民講座で本学教員・学生が親子らと昆虫メカ作る

協定を結ぶ長谷川研究所長(右)と名古屋市科学館長(左)
協定を結ぶ長谷川研究所長(右)と石丸名古屋市科学館長(左)

 本学人工知能高等研究所と名古屋市科学館は、人工知能など情報科学分野の教育・研究活動を連携して実施するため、9月29日に相互協力協定を締結した。名古屋市科学館で行われた調印式では、長谷川純一・人工知能高等研究所長が「これまでもソフトサイエンスシリーズや天体・星座アプリの共同開発などを行ってきたが、連携をより強化していきたい。未来を担う子どもたちが大学教員と触れ合う機会になれば」と理解を呼びかけると、石丸典生・名古屋市科学館長も「これまでの大人向けの連携に加え、子どもたちが科学の面白さを知ることで、新しい道を開きたい」と話し、固く握手を交わした。

 主な連携協力の内容は、公開講座や講演会等の共催、共同研究の実施や資料等の展示への活用、研究成果の広報に関する協力などを積極的に進める。また、職員研修や学生教育に関する協力も行い、学生たちが社会貢献や専門的な研究に関わることを後押しする。

 

 本学人工知能高等研究所と名古屋市科学館が相互協力に関する協定を締結

★協定に基づく第1回の市民向け講座を実施
 「最高の科学技術を子どもたちに!『動く昆虫メカを作ろう!-大学教授と学ぶものづくり-』」と題して、同日、協定に基づく第1回の市民向け講座が開かれた。定員20組に対して約140通の応募があり、7倍の倍率で当選した親子がモーターで動く昆虫メカ作りに挑戦。森島昭男教授をはじめ、橋本学教授、青木公也教授、加納政芳准教授、清水優准教授の5教員と有志で集まった学生・院生10人が、足や角の動きを確認しながら親子連れにわかりやすくメカ作りを教えた。子どもたちから「角を同時に縦と横に動かすことはできますか?」と質問を受け、学生たちは「モーターを2つ使えば複雑な動きを表現できます」と相談に乗っていた。

 工学部機械情報工学科3年の望月大輝さんは「メカ作りの体験を通じて、将来自分の手でものづくりをする勉強に興味を持ってもらいたい」と話していた。

2013/09/30

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