高大連携教育プログラム「高大連携学部授業」を実施
附属高校進学コースの2年生384人が専門知識学ぶ

高大連携学部授業 高大連携学部授業

 中京大学と附属中京高等学校の高大連携授業が9月17、18日に名古屋キャンパスで行われ、附属中京高等学校の進学コース2年生384人が参加した。高大連携授業は高大連携プログラムの一環として、早期から専門分野への学問的な関心を高め、問題発見、課題解決の能力を養うことを目的に、毎年、9月と2月に実施している。

 今回は、11学部の中から生徒たちがそれぞれ関心の強い3学部を選択し、2日間で150分の講義を計3コマ受講した。また、各学部の学生が60分にわたり、研究成果の発表や、学部での勉強、クラブや就職活動などの学生生活を生徒たちに紹介した。

高大連携学部授業

 経営学部の講義「経営分析をしてみよう」では、生徒たちがカフェを開業しようとする場合をシミュレーションしながら資金調達やどのように儲けたら良いかを話し合った。加えて、貸借対照表や損益計算書など実際の会社の財務諸表から、どんな企業なのか、業績は良いかを読み取る方法について学んだ。生徒たちは「経営学の知識は、将来社会に出たときに役に立ちそう」などと話していた。

 心理学部の「心理療法入門」はカウンセリングの技法を日常生活に応用できる「傾聴訓練」を実践した。人の話をじっくり聞く練習をした生徒らは「体験型の講義にはとまどったが、心理テストなどではない様々な心理学があることがわかった」と楽しみながら受講している様子だった。

 現役の学生も、プレゼンテーションなどを通じて後輩の学部選択を応援した。スポーツ科学部では、附属中京高校OBをはじめとする学生4人が、研究テーマや履修しているスポーツ、進路選択のための取り組みなどについて説明し、生徒らは真剣にメモをとっていた。総合政策学部では、生徒に囲まれた学生らが、「厳しいこともたくさん言われたけど、ゼミの先生に出会えて感謝している。この学部を選んで良かった」「経営や政治学など幅広い分野が学べるので、学部が同じでも友人みんなが違う勉強をしている。皆さんもやりたい勉強を探してみて」などと実体験を伝えた。

高大連携学部授業 高大連携学部授業

2013/09/20

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