陸上競技の強豪大学が26回目の対校選手権大会
中京、日本、東海、日本体育、筑波、順天堂の6大学が競う

800m1位の北島寛也選手
800m1位の北島寛也選手

 陸上競技の強豪校、中京大学、日本大学、東海大学、日本体育大学、筑波大学、順天堂大学の6校が主催する六大学対校陸上選手権大会が7月21日、千葉県総合スポーツセンター陸上競技場で開かれた。

 六大学対校陸上選手権大会は中京大学の選手にとって9月のインターカレッジ(全日本学生選手権)を除いて唯一、関東の陸上競技の名門校と顔を合わせることのできる大会。また、数少ない団体戦ということもあり、プレッシャーのかかる試合で実力を発揮する経験になる。800mで1位となったスポーツ科学部3年の北島寛也選手は「狙っていた自己新のタイムに0.15秒届かず、悔しかったが、対校戦で勝てたのは良かった。インカレではチーム総合優勝の力になりたい」と話していた。

棒高跳び1位の松澤ジアン成治選手(左)と2位の榎将太選手(右)
棒高跳び1位の松澤ジアン成治選手(左)と2位の榎将太選手(右)

 棒高跳びで1位の松澤ジアン成治選手(体育学部4年)は「本来、4年生は後輩に出場を譲るが、インカレで中京大学が表彰台を独占しようという目標があり、他校を牽制する意味で出場しました。中京で5位なら全国でも5位、と言われるレベルでありたい」と話した。同種目で2位のスポーツ科学部2年榎将太選手も、「ユニバーシアードでコーチが1ヵ月不在だったが、いなくても実力が出るようにしないと」と課題を口にした。

砲丸投げ1位の山元隼選手
砲丸投げ1位の山元隼選手

 中京大学が大会の幹事となるのは3年後。本田陽監督は「2016年はオリンピックが開かれる年。各種目のコーチが選手に応じた指導を行い、素質を伸ばしている。レベルの高い中で同大会の代表3人に選ばれることは選手のモチベーション向上にもつながっている」と話している。砲丸投げで1位となった山元隼選手(体育学部4年)は「後輩たちには総合優勝を勝ち取ってほしい」と夢を託した。

日本学生陸上と日本陸上界のトップ選手はこの6大学の学生またはOBが多い。同大会の試合はオリンピック19種目で行われ、種目ごとに各校の代表3人が出場する。上位8人には順位に応じて得点が与えられ、総合得点を競う。1988年に始まり、26回目となる今年の総合優勝は日本大学だった。

六大学対校陸上選手権大会

2013/07/24

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