まちづくりに貢献、本学が豊田市と包括協定
人材や施設の提供検討、近隣4校とも協力

本学が豊田市と包括協定
協定書を交わす北川学長(左)と太田市長

 中京大学は愛知県豊田市のまちづくりに関して、教員や学生などの人材や大学施設を積極的に提供することで、地域の活性化に貢献していこうと、3月29日、同市との間で包括連携協定を締結した。今後、市民向けのスポーツ教室や講座など大学が持っている知的資源や経営資源を有効に活用する方策を、両者で具体的に検討していく。

 また、本学のほか、豊田市内にキャンパスを持つ愛知工業大学、愛知学泉大学、日本赤十字豊田看護大学、豊田工業高等専門学校の4大学・高専も、豊田市との間で包括連携協定を締結。今後、6者で連携協議会(仮称)を作り、共同で実施できる事業に関しても模索していくことになった。

 締結式では太田稔彦市長が「豊田市は合併により広域で多様性に富んだ町になった。市民にとって文化・教育の機会の選択肢を増やす意味でも、市内にある大学が持っている財産を有効に生かしていきたい」と協定の意義を説明。本学の北川薫学長や各大学・高専のトップらが個別に協定書に署名して、太田市長と交換した。

 この後、あいさつに立った北川学長は「本学の豊田キャンパスにはスポーツ科学部、現代社会学部、工学部があり、約5000人の学生がいろんな形で地域との交流を深めている。協定締結を機に、ソフトの部分で豊田市の発展に貢献できるのではないか」と抱負を語った。

 本学はすでに体育会に所属する約2000人の学生が豊田市体育協会の会員となっている。また、昨秋からは同市やトヨタ自動車が低炭素社会に向けて取り組んでいる超小型電気自動車の実証実験にも約100人の学生や教職員が協力するなど、地域との連携を年々、強めている。

 豊田市側では「学生にイベントの企画や運営に携わってもらったり、先生方に大学の枠を超えて連続講座を開いてもらったりするなど協力をお願いしていきたい」(太田市長)と話している。

豊田市ホームページでも紹介されています。

本学が豊田市と包括協定
包括協定を結んだ5大学・高専の代表と太田市長

2013/03/30

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