高大連携教育プログラムを実施
附属校生が大学の授業を体験、プレゼンコンテストも

 中京大学と附属中京高等学校の高大連携プログラムが3月12日から15日にかけて実施され、高校の進学コースに所属する2年生約330人が大学の授業を体験、1年生約360人も「中京大学の魅力」を紹介するプレゼンテーションコンテストに参加した。教員や学生との交流を通してキャンパスライフの生の情報に触れた高校生たちは、「自分の学びたい分野が見えてきた」「進路を決めるうえでとても参考になった」などと話していた。

高大連携教育プログラム

 2年生が受講したのは、13、14日に名古屋キャンパスで開講された11学部の授業。各自が2日間で計2学部の授業を選択した。このうち、「環境教育を体験しよう」をテーマにした現代社会学部の斉藤尚文教授のゼミでは、ゼミ生6人と高校生20人が一緒になって「地球温暖化」の及ぼす影響や対策について考えた。

 4つのグループに分かれ、1人ひとりがアイデアを出し合うことで優れた発想を導き出す「ブレイン・ストーミング」という手法を用いて、「酸性雨」や「オゾン層の破壊」について議論を深めていったが、ゼミ生らは「仲間のアイデアを否定せず、質より量を重視し、話しやすい雰囲気を作ることがチームワークを築く基本」とアドバイス。高校生らは議論の後、地球温暖化の因果関係図を模造紙に書き、さらに温暖化防止策について「(電気やゴミを)減らす努力をする」「いらないものは買わない」などとスローガンを発表した。

 参加した附属校の中川尊仁さんは「参加型の授業でとても楽しかった。視野が広がった」と語り、森美結さんも「高校では個々に勉強しているが、一緒に作業をすることで初対面の人とも一つになれることをゼミで実感した」と話していた。

高大連携教育プログラム

 一方、1年生たちは昨年、中京大学のオープンキャンパスに参加した後、「大学の研究」をスタート、各クラスの予選を勝ち抜いた10班の生徒が14日に名古屋キャンパスで開かれたプレゼンコンテストに臨んだ。

 現代社会学部の紹介をして一位となったチームの代表、有働彩夏さんは「インターネットで調べても分からないことを発表しようと、チアリーディング部で活躍する先輩にインタビューを行い、『部活動で培った笑顔とチームワークで就職内定を勝ち取った』という話を引き出した。部活動の大切さを伝えられてよかった」。また、経営学部を紹介して同率一位となったチームの代表、岩船友紀さんも「大切な所は元気よく話すなど、効果の高め方をメンバーで相談して発表したが、会場から反響があった時はうれしかった。早く大学生になりたい」と声を弾ませていた。

 附属校生たちはこのほか、2年生が中京大学公募制一般推薦入試の模擬試験を受け、1年生が豊田キャンパスを見学するなど、多彩なプログラムに取り組んだ。

2013/03/18

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