室伏准教授が上海日本人学校で講演
「自己への挑戦」テーマに熱弁

室伏先生上海特別講演


 ロンドン五輪ハンマー投げで銅メダルに輝いた本学スポーツ科学部の室伏広治准教授が11月3日、中国の上海日本人学校で特別講演を行った。講演のタイトルは「自己への挑戦~未知なる探究」。世界のトップアスリートになるまでの軌跡や中京大学の研究生活など、自らの可能性に挑み続ける室伏准教授の話に、高等部・中等部の生徒や保護者約700人が真剣な表情で耳を傾けた。

 講演の中で室伏准教授は、中京大学の恵まれたスポーツ環境や自らのトレーニングの様子を紹介、ハンマー投げにおける瞬発力など詳細なデータを集めて、実際の競技に生かすなど、研究生活と競技生活を両立させている様子を分かりやすく語った。

 また、東日本大震災の被災者たちと交流を深める中で、「自分が頑張ることで、少しでも被災者を励ますことができればと思い、どうしてもメダルを取りたかった」と復興への思いがメダル獲得への後押しになったことを明かした。

 生徒たちは室伏准教授の話を食い入るように聞き、1時間の講演の後も質問が約40分も続いた。また、生徒会からは「日中友好のため、上海の平和双語学校と共催する日本祭に向けて千羽鶴を作っていく計画を立てており、室伏先生にもぜひ鶴を折ってほしい」と依頼があり、室伏准教授は自分だけでなく、知り合いのアスリートにも参加を呼び掛けることを約束した。

 講演前日の2日には、高校2年生のクラスで「探究の授業」を参観した室伏准教授は、英語でプレゼンテーションする生徒たちに対して積極的に英語で質問をし、フランクな姿勢に生徒たちは大喜びだった。

 上海日本人学校高等部は2011年4月に設立。中京大学はじめ、南山、明治、中央、法政、立教、上智、東京理科、芝浦工業、同志社、関西学院、日本体育の計12大学が開学に協力し、各大学が順次、教員を派遣して特別講演などの事業を行っている。

上海日本人学校高等部のHPはこちら

2012/11/06

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