交換・セメスター留学生が研修
歴史や文化の基礎知識、英語で学ぶ

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 この夏、本学から海外の大学へ派遣される交換留学生22人と、秋学期だけに限定したセメスター留学に参加する学生23人が6月26日、事前研修の一環として安村仁志副学長(国際教養学部教授)から日本や海外の国の歴史や文化、宗教などの基礎知識について、英語で講義を受けた。

 留学先は交換留学生がアメリカ、フィンランド、スウェーデン、フランスの4か国15大学。セメスター留学生がアメリカ、カナダの5大学。

 安村副学長は、古事記や日本書紀の時代から、源平合戦の時代、江戸時代の鎖国や士農工商、明治時代の富国強兵など、歴史上のエポックとなる出来事を英語で解説。「茶の湯」や「座禅」、「武士道」、「以心伝心」といった日本の伝統や文化についても触れた。そのうえで、「皆さんは留学先で日本の代表として見られる。日本の歴史や文化、ライフスタイルなどについて質問されたら説明できるようにするとともに、留学する国の宗教や歴史についても勉強していってほしい」と激励した。

安村副学長
安村副学長

 受講者の1人、国際英語学部2年、早川佳那さんは、アメリカのコネチカット大学にセメスター留学するため、8月下旬に日本を旅立つ。「日本史については自分では分かっていたつもりだが、いざ日本史の出来事を一つひとつ英語で説明しようとすると難しい。海外の人にも理解できるように、語学力をアップさせたい」と話していた。

 留学生たちは4月以降、国際センターが主催する事前研修を受け、ビザの申請手続きや海外旅行の保険手続き、危機管理について学んできた。同センターでは「就職活動の時期が早くなっており、海外留学に行くと就活に支障が出るのではと不安視する学生もいるが、本学では海外留学が採用時期に重ならないようにプログラムを組んでいる。積極的にチャレンジしてほしい」と話している。 

 

2012/06/28

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