文学部/2025年度「踏査基礎演習」合同発表会を実施

文学部開講科目「踏査基礎演習」は2025年12月、3週にわたって合同発表会を開催しました。この講義は、文学部の各ゼミ内で少人数のチームを編成し、チームごとに歴史文化に関する研究テーマを決め、文献調査だけでなく、実際に現地踏査(フィールドワーク)を行うのが特徴です。学生たちは、1年間かけて歴史文化に関する調査を行います。発表後は学生たちによる投票が行われ、上位3チームが表彰されます。今年度は17チームが参加しました。


白根孝胤教授のゼミのあるグループは「天保異聞ー熱田に海獣現る-」と題し、江戸時代、現在の名古屋市南区に姿を現したとされるアザラシについての社会的、学問的反応の分析結果を発表しました。

各グループの発表後には聴講していた学生との質疑応答があり、活発なやりとりが行われました。

踏査基礎演習では、文学部ならではの専門知識や考察力を身につけるだけでなく、チームワークやプレゼンテーションスキルといった、社会人の基礎となる力を鍛えることも目指しています。学生たちは、自分たちの立てた説をいかに説得力をもって伝えられるか、資料づくりや発表する際の話し方など、さまざまな点において工夫を重ね、本番に臨んでいました。
表彰式は2026年1月に行われます。