法学部/古川浩司ゼミ 愛知県内3大学合同の卒業論文中間報告会で発表

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 法学部古川浩司教授(国際関係論)ゼミに所属する4年生の7人は11月29日、愛知大学名古屋キャンパスで開催された愛知県内3大学合同の卒業論文中間報告会に参加し、愛知大学伊藤潤准教授ゼミ、愛知学院大学大澤傑准教授のゼミ生とともに、春学期から取り組んできた卒業論文の中間報告を行いました。いつもの教室とは違う環境で他大学の先生方やゼミ生の前で発表するという緊張感のある場になりました。

 私は「中国の不動産バブル崩壊―形成と崩壊が及ぼした影響―」というテーマで発表しました。まず中国の不動産市場がなぜここまで膨らみ、バブルと呼ばれる状態に至ったのかを地方政府の財政構造や金融機関の融資姿勢などに注目しながら整理しました。その上で、不動産市場の調整局面が中国経済全体や地方財政、さらには国際経済にどのような形で波及しているのかを検討しました。そして最後に、不動産に依存してきた成長モデルの限界や今後どのような政策対応が考えられるのかについても、自分なりに長期的な視点から考察しようと試みました。

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 発表する奥山颯太さん(法学部4年)

 発表後の質疑応答では他大学の先生方からさまざまな角度から質問やコメントをいただきました。日本で発生したバブルとの比較やより中国らしさを出すにはどうしたらいいかなど、自分ではある程度整理できているつもりだった部分にまだ甘さがあることを実感しました。また、相手の興味を引く発表をするための具体的なアドバイスをいただき、聞き手にどう伝えるかという点でも改善すべき点が多いと気づかされました。

 他大学のゼミ生の発表を聞くなかで自分とは違うテーマやアプローチの仕方に触れられたことも大きな刺激になりました。同じ「国際関係」を扱っていても、ここまで視点や関心が違うのかと驚かされる場面も多く、自分の研究を相対化して見るきっかけにもなりました。中間報告会で得たコメントや反省点を踏まえながら、最終報告会と卒業論文の提出に向けて議論の中身と文章表現の両方をもう一段ブラッシュアップしていきたいと考えています。

 最後に、貴重なお時間を割いて中間報告にご意見をくださると同時に、中間報告会の開催に尽力してくださった伊藤潤准教授・大澤傑准教授、そして日頃から丁寧にご指導いただいている古川浩司教授にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。今回の経験を糧に卒業論文の完成までしっかり取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。

記事作成:奥山颯太(法学部4年)

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2025/12/12

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