ラリージャパン2025で地域PRを学生が企画・運営
―ツーリズムとよたと連携し、豊田市の魅力発信に貢献―
社会連携教育センターは、世界ラリー選手権フォーラムエイト・ラリージャパン2025において、一般社団法人ツーリズムとよたと連携し、観戦者への地域PRとおもてなしを目的とした「ラリージャパン連携プロジェクト」を実施しました。ラリージャパンはFIA世界ラリー選手権(WRC)の日本ラウンドであり、各国メーカーが競技車両の技術を競い合う世界最高峰の大会です。2025年大会は11月6日~9日に愛知県・岐阜県で開催され、参加学生はツーリズムとよたが設けた宿泊観戦プラン「三河湖SSエリア」において、観戦者向けに以下のようなさまざまな企画の立案・運営を担当しました。


観戦エリアでの地域PR・おもてなし企画
観戦者が長時間滞在するエリアでは、学生が豊田市産の茶葉を使用したほうじ茶を無料で提供しました。当日は冷え込みと雨天が重なったものの、多くの来場者が立ち寄り、温かい飲み物を通じて地元の味に触れていただく機会となりました。
競技中には学生が選手紹介アナウンスを担当し、選手情報やチームの特色を紹介することで、会場に一体感を生み出しました。また、ツーリズムとよたを通じ、株式会社アイセロより提供いただいた応援フラッグの配布や、学生が制作したコバライネン選手への横断幕により、観戦者と選手をつなぐ応援ムードを高めました。
香恋の館での体験型企画「ミッションラリー」
昼の通行規制解除時間を活用し、学生は三河湖SS内の香恋の館を会場とした体験型イベント「ミッションラリー」を実施しました。観戦者は施設内を巡りながら、豊田市の名産品や観光に関するクイズ、展示車両との撮影など、4つのミッションに挑戦し、クリア後にはラリージャパングッズの抽選が行われました。

展示車両はDream Projectおよびカーくるの協力により、計4台の希少車両が並び、多くの観戦者が撮影を楽しむ姿が見られました。また、参加賞として配布した学生デザインの撥水加工ステッカーも好評で、地域PRを兼ねた参加型企画となりました。
観戦者向けオリジナルパンフレットの制作
企画全体を円滑に楽しんでいただくため、学生はオリジナルパンフレットを作成しました。パンフレットには、香恋の館で提供されたWRC限定メニュー、会場マップ、展示車両の紹介記事、ミッションラリー用の回答欄を掲載しました。内容からデザインまで学生が担当し、観戦者がスムーズに企画に参加できる構成となりました。

学生は、現場で生じる課題の把握から企画立案、運営までを一貫して担い、主体的に地域連携の実践を経験しました。
中京大学では今後も、地域社会や国際イベントとの協働を通じ、学生が実践的に課題解決力・協働力を高める機会を創出していきます。
取材 学生広報スタッフ「ライト」
文:青木琴音(心理学部2年)