総合政策学部/視野を広げ挑戦し続ける姿勢が大切

総合政策学部開講科目『プロジェクト研究Ⅳ』の弘中史子教授のゼミは11月14日、中部経済連合会によるキャリア教育共創プログラム※の一環で特別講師を招いたワークショップを実施しました。講師を務めたのは株式会社豊田自動織機経理部財務室株式企画グループ係長の河合翠さんです。輝く未来を考える~自分らしい仕事と生活の両立~をテーマに、ゼミ生21人が参加しました。
講義冒頭、河合さんは弘中教授との繋がりについて話があり、弘中教授とゼミ生は驚き笑顔を見せました。一気に距離が縮まった様子で、温かい雰囲気のなかワークショップは進行しました。
前半は、豊田自動織機の創業ストーリーや、河合さん自身が会社の魅力として推している点について紹介。続いて、これまでのキャリアの中で携わった経理関連業務について解説がありました。新卒時の固定資産管理から、現在の株式に関わる高度な専門業務まで、会計・財務の仕事が多様で奥深い領域であることを示しました。また、経理業務は数字の管理にとどまらず、社内外の多くの人々との協働によって成り立ち、ものづくりの現場を支える重要な役割を担っていることにも触れ、学生にとって製造業の魅力を理解する貴重な機会となりました。
その後、河合さんのキャリア観について、新卒入社時に尊敬する女性上司のもとで働いた経験から、学生時代とは異なる視点でキャリアを考えるようになったこと、現在は結婚・育児と仕事を両立しながら、家庭を大切にしつつ業務にも全力で取り組んでいることが語られました。また、同社のフレックスタイム制度や在宅勤務制度を活用した柔軟な働き方の紹介は、学生が将来の働き方を具体的に想像する手がかりとなりました。

弘中教授(右)との出会いを話す河合さん(左)

自身のキャリア観について伝える河合さん
最後に、豊田佐吉翁が残した「障子を開けてみよ、外は広いぞ」という言葉を引用し、視野を広げ挑戦し続ける姿勢の重要性を強調しました。河合さんご自身も10年後に実現したい目標を描き、その実現に向けて日々の業務の中で着実に取り組んでいるとの話は、学生に大きな刺激を与えました。今回のワークショップを通じて、学生たちはキャリア形成のリアルだけでなく、ものづくりの魅力や、文系大卒が活躍できる領域の広さについても理解を深めることができました。
河合さんの話を聞いた学生からは、育児休業からの復活の様子や仕事で失敗したときの考え方、求められる人材など多くの質問があがりました。河合さんは、それぞれの質問に対して笑顔で前向きな回答を述べました。

質疑応答の様子
※キャリア教育共創プログラム
産学共創によるキャリア教育(人材育成)の実践策として、中部経済連合会と連携し、企業から大学の講義へ講師派遣等を行うプログラム