社会連携教育センター/開設記念講演会「大企業で挑むスタートアップ精神」第2弾を開催
中京大学社会連携教育センターは、今年度の開設を記念し、講演会「大企業で挑むスタートアップ精神」第2弾を11月6日に開催しました。
第2弾では、2009年度に本学経済学部を卒業後、三菱UFJ信託銀行株式会社に就職し、現在はTRUSTART株式会社のCEOとして活躍されている大江洋治郎氏を講師にお招きしました。大江氏は三菱UFJ信託銀行内でメガバンク初の出向起業として社内ベンチャーを立ち上げ、現在は独立し活躍されています。

講演では、学生時代に宅地建物取引士の資格を取得した経験が不動産業に関わるきっかけとなったことや、銀行員時代には大企業ならではの決められた業務の枠組みの中で新規事業を立ち上げる難しさについて語られました。しかし、不動産業界がデジタル化の遅れにより多くの企業が似通った業務を行っている点に着目し、ビジネスチャンスを見出し、社内ベンチャー制度を提案、独立に至った経緯や、銀行内のさまざまな部署との調整や役員から承認を得るまでの苦労についても紹介されました。
また、大江氏は大企業とスタートアップの違いについて、福利厚生や社会的信頼、企業風土や裁量の幅など、さまざまな観点から説明されました。ご自身が大企業発のスタートアップだったことで、一般的なスタートアップとは異なり、社会的信頼や資金面の不安が少なかったという体験も語られました。
質疑応答では、参加した学生たちから多くの質問が寄せられ、関心の高さが伺えました。
大江氏は最後に学生たちへ「学生のうちに熱中できるものを見つけ、何かやりきる経験をしてほしい」「失敗か成功の二択ではなく、失敗をしても成功するまでやり続けてほしい」とエールが送られました。
参加した学生たちからは「起業のリアルが聴けてよかった」「仕事や勉強への考え方が変わった」と声が寄せられました。