心理学部/学部2年生が研究奨励賞を受賞 (日本人間工学会東海支部大会)

 2025年11月1日 (土) に開催された日本人間工学会東海支部2025年研究大会において、心理学部2年生の都築虹光さん (宮崎ゼミ・RA) と4年生の伊黒有祐さん (藤掛ゼミ) が研究発表を行いました。

 このうち都築さんは、優れた発表を行った早期キャリア研究者に授与される「研究奨励賞」を受賞しました。本賞は、研究内容や独創性が高く評価された発表者に贈られるものです。

発表内容

 都築さんは、「暖色マスクの着用による温かみの印象向上効果」という題目で発表を行いました。

ims01.jpeg

 本研究は、ユニ・チャーム株式会社と北海道大学との共同研究です。衛生マスクの色が他者からの対人評価に及ぼす影響を4つの実験で検証しました。その結果、同一人物であっても、寒色系 (ラベンダー) や白色のマスクを着用した場合よりも、暖色系のアイボリーマスクを着用した場合に、外見的な温かさが高く評価されることが示されました。

 伊黒さんは、「HMDによるドローン操縦映像の注視が映像酔いに及ぼす影響」という題目で発表を行いました。

ims02.png

 この研究は、ドローン操縦場面を想定した映像酔い評価指標の開発に資する研究です。ドローン操縦では、視覚情報デバイスとしてHMDや液晶ディスプレイが利用されています。HMD利用時の映像酔いに関しては、現在もより適切な評価方法の検討がなされています。本研究は、HMD利用時の映像酔いに関して、より適切な評価方法を提案するものです。

発表の様子と今後の展望

 いずれの発表もフロアから多くの質問が寄せられ、活発な議論が交わされました。都築さんと伊黒さんは、何度も練習を重ね、自信を持ってプレゼンテーションに臨みました。質疑応答にも落ち着いて対応し、聴衆から高い評価を得ました。

 今回の経験は、今後の研究活動やキャリア形成に大きく役立つことと思います。

 今後も本学心理学部から、都築さんや伊黒さんに続いて学会発表に挑戦する学生が増えていくことを期待しています。

ims03.jpeg

 授賞式の様子

 日本人間工学会東海支部は、関東支部・関西支部に次ぐ規模を誇り、学部生や大学院生をはじめとする早期キャリアの研究者が積極的に発表する場として知られています。2000年から毎年開催されている東海支部研究大会は、東海圏の大学、公的機関・研究所、民間企業などの研究者や実務家が集い、分野を超えた情報交換を行う学術交流の場として大きな役割を果たしています。

 次回大会は中京大学名古屋キャンパスにて開催を予定しています。

心理学部応用心理学領域 宮崎由樹

関連リンク

2025/11/13

  • 記事を共有