経営学部/濱田知美ゼミ 自動車部品メーカーとの産学連携を通じて商品を開発

経営学部の濱田知美ゼミに所属する3年生は、自動車内装部品メーカーである豊大工業株式会社との産学連携活動を通じて、自動車のシートなどに使用される合皮の端材を活用した大学グッズを開発しました。自動車製造の過程で出る端材を再利用し、キーリングやポーチなどを企画・制作する取り組みで、資源の有効活用を目指した学生主体の挑戦です。

 本活動は、2024年9月2日に締結された学校法人梅村学園と株式会社名古屋銀行との包括的連携の一環としてスタートし、豊大工業株式会社の方々とゼミ生たちは1年にわたり、密に連携しながら進めてきました。

 自動車のシートなどの内装に使用される合皮は、設計の都合上、毎月大量の産業廃棄物が発生します。企業にもこのシートの産業廃棄物を活用する事業がありませんでしたが、環境と企業活動の両方にとって持続可能な仕組みについて考えるため、利益を生むための商品開発を意識して取り組んできました。

 近年、廃棄物問題や資源浪費が社会課題となる中、学生たちは「ものを大切に使う文化を広めたい」という思いから活動を開始しました。自動車工場では使用可能な素材が日々廃棄されており、その現状に着目したことがプロジェクトの出発点です。

 学生たちは、端材の収集から加工・デザインまでを自ら担当。試作を重ね、商品化に向けた取り組みを進めてきました。商品開発では、中京大学の関係者や在学生、卒業生など、大学に愛着を持つ人々をターゲットとして、商品設計からスケジューリング管理、投資の可否や収益性の検討、マーケティングやプロモーション方法の検討を、段階を踏んで実施しました。

 様々な商品案の中から、ポーチ2種、キーリング3種を選抜し、それぞれ形や大きさ、布や糸の色、大学ロゴの焼き印について、多くの制約のもと、企業と綿密に打ち合わせをしながら検討しました。

 開発した製品は数量限定で、11月1日から3日にわたって開催される中京大学祭で販売するほか、クラウドファンディングの返礼品として入手することができます。

 クラウドファンディングでは、学生たちは多くの方に活動を知ってもらう為、また活動支援してくださる方を募る為に協力を呼びかけています。これまでも多くの支援を受け、学生主体の実践や独自のデザインが高く評価されています。

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 本プロジェクトに携わった経営学部濱田ゼミ3年生

豊大工業ポーチ写真.jpg

 色の組み合わせにこだわったイーグルマーク入りポーチ

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 梅マーク入りキーリング

2025/11/10

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