社会連携教育センター/開設記念講演会「大企業で挑むスタートアップ精神」第1弾を開催
中京大学社会連携教育センターは、今年度の開設を記念し、講演会「大企業で挑むスタートアップ精神」第1弾を10月9日に開催しました。
第1弾では、2008年度に国際英語学部を卒業後、株式会社リコーに就職し、現在は本業を続けながら、副業として起業家育成プログラム「Community Campus」(東京都スタートアップ支援事業)メンターや合同会社imprimo代表として活躍されている綿石早希氏を講師にお招きしました。
綿石氏からは、まず学生時代の体験として、米国留学中に女性ホームレス向け施設を訪問し、貧困に苦しむ人々を支援する仕事に関心を抱くに至った経緯が紹介されました。
続いて、リコー入社後の歩みとして、ソフトウェアエンジニアとして6年間活躍したのち米国へ転勤し、コンサルタントとしての実務を通じて経営知識の必要性を感じ、カナダ・マギル大学でMBAを取得されたこと、帰国後はリコーが主催する社内新規事業プログラム「TRIBUS(トライバス)」に挑戦し、インドで下着やヨガウェアの製造事業を立ち上げたことなど、これまでの業務経験が語られました。
新規事業に関しては、インドにおいて女性用下着を男性が販売している実態や、就業機会に恵まれない女性が多いという課題を踏まえ、女性向け下着事業の創出を目指した取り組みについて、事業化に至るまでのプロセスを段階的にご説明いただきました。
また、講演後には、山田高資学事局長が進行役を務め、パネルディスカッションや質疑応答が行われました。綿石氏の原動力や就職活動の軸など、多岐にわたる質問が寄せられました。
終了後には、参加した学生たちが綿石氏に今後のキャリアについて相談したり、談笑する様子が見られました。参加者からは、「継続して勉強していくことの大切さがわかった。」「社内起業という選択肢を初めて知った。いつか起業したいと考えており、新しい選択肢になった。」と声が寄せられました。