総合政策学部/企業の課題解決案を発表 ユニークな案が評価
総合政策学部開講科目「社会人基礎力講座(担当:弘中史子教授)」は7月17日、社会連携に関する取り組みの最終報告を実施しました。これは、名古屋中小企業投資育成株式会社と連携し、企業の課題に対して解決策を提案する取り組みです。4月にイイダ産業株式会社と中工精機株式会社がそれぞれ抱えている課題を受け、学生たちは企業を訪問するなどして現状の理解と課題解決に向けた施策の検討を重ねました。今回の最終報告では、企業担当者に対してチーム別に課題解決案を発表しました。
イイダ産業株式会社の課題解決に取り組んだチームは、木造集合住宅に住んでいる方の特徴をまとめ、さらに企業の過去の取り組みとその課題を分析。その結果、企業同士をマッチングするツールやインフルエンサーマーケティングを提案しました。効果測定のしやすさや業務効率の向上など説明しました。企業担当者は、学生の発表を受け「調査をもとにした具体的な提案をいただきました。製品化が決まった際には、提案いただいた内容の導入を検討したい」と前向きな姿勢を示しました。
中工精機株式会社の課題解決に取り組んだチームは、企業訪問やヒアリング、アンケート調査の結果をもとに提案。同企業は健康経営をキーワードとしていることから、学生たちはファミリーデー、MVP制度などを提案しました。他企業での導入事例を紹介し、これらは学生としても魅力に感じると発表しました。企業担当者からは「導入直後は話題になりますが、継続性が難しいのでは」という指摘を受け、学生は「毎月テーマを決めて行うと継続できるのではないか」など意見を交わしました。
同講義に参加した学生は「企業の方と一緒に取り組む経験ができ、たくさん学ばせていただきました。ヒアリングやアンケート調査をもとに説得力のある発表を心掛けました」と振り返りました。
最終発表を終えた学生たちは安堵した表情をみせ、企業担当者と笑顔で挨拶しました。