法学部/山田ゼミ 愛知少年院で施設見学会を実施
刑事手続を研究テーマとする法学部・山田峻悠ゼミ(専門演習Ⅰ・Ⅱ)は8月27日、愛知少年院において施設見学を実施しました。
まず愛知少年院の特色や愛知少年院に収容されている少年たちに関する説明を受けた後、実際の施設を見学しました。収容施設のほか、和紙作りや陶芸などのプログラムを実施する施設、少年たちにより飼育されている保護犬などを紹介・解説していただけました。施設見学後は質疑応答の時間を設けていただき、少年院での少年との関わり方など、学生からの質問に丁寧に答えていただけました。同年代の少年たちの矯正処遇について考える貴重な機会となり、この経験を今後のゼミ活動に活かしてくれることをゼミ生には期待したいと思います。
学生の声
・質疑応答の中で、「少年たちに隙を見せてはいけない」と「少年たちに言葉が響いているか」というお話が印象に残りました。少年たちからよく観察されているから、教える立場として気を抜いてはいけないという大変さや、自分の言葉が届いているかなど、法務教官が、不安や心配が多い仕事ですが、なくてはならないものだと知る貴重な機会になりました。
・指導する際も上からたんたんと言うのではなく同じ目線で物事を伝える、また経験の少ない少年たちに自分の経験してきたことを伝えることで、少年たちが将来生かせるように意識しているというお話に感心しました。
・印象に残ったのは、施設が単なる「矯正の場」ではなく、教育や社会復帰支援を重視している点でした。特に、陶芸や和紙作りなどといった工芸をするコースや、運動会などの行事があるということを知り、少年院への固定観念が変わりました。
・掲示されていた作品や、教科書、実際に使われている職業訓練の道具などから、少年たちが真剣に社会復帰を目指して努力している様子が伝わってきました。今回の見学で、少年院が罰を与える場所ではなく、少年たちが更生するための教育施設であることを深く理解できました。