心理学部 / 中京大学×TOTO キャリア教育共創プログラム

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 心理学部応用心理学領域では、中部経済連合会「キャリア教育共創プログラム」を通じて、TOTO株式会社との産学連携型のキャリア教育プログラムを実施しました。

 2025年5月27日と6月24日にはTOTOサニテクノ社愛知工場を見学し、7月22日にはTOTOテクニカルセンター名古屋にて製品展示を見学したあと、ユニバーサルデザインセミナーを受講しました。

工場見学

 TOTOサニテクノ社における工場見学では、見学に先立ち、本学卒業生の経営企画部長・茂木さまより、TOTO社およびTOTOサニテクノ社の企業理念、沿革、主な業務内容、ならびに製造工程などについて丁寧にご説明いただきました。

 工場内の見学では、製品が完成に至るまでの一連の工程を至近距離で観察することができました。見学に参加した学生の多くが、熟練した職人の卓越した技能と、最新の機械設備による自動化が高いレベルで共存している様子に感銘を受けていました。とりわけ、全数検査をはじめとする徹底した品質管理体制に対する強いこだわりは、企業としての責任感と誇りを肌で感じさせるものであり、学生一人ひとりの印象に強く残りました。

 製品が人の手によって一つひとつ丁寧に仕上げられていく様子や、職場内での安全配慮、効率的な動線設計などにも注目が集まり、働く現場のリアルを実感する貴重な学びの機会となりました。

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製品展示見学・ユニバーサルデザインセミナー

 TOTOテクニカルセンターでは、新製品を含む製品展示および技術展示を見学したのち、「TOTOのユニバーサルデザイン」に関するセミナーを受講しました。

 セミナーでは、主任レストルームプランナー・山下さまより、公共トイレのユニバーサルデザインをテーマにご講演いただきました。TOTO社が掲げるメッセージ「つくるって、人を思うこと」を体現する数々の取り組みが紹介され、多機能トイレや男女共用トイレの基礎的な知識、具体的なデザイン事例、小学校・高校での導入事例、および駅における実装例もご説明いただきました。また、近年急増する訪日外国人対応を見据えた公共トイレの今後の課題についてもご紹介いただきました。

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 学生たちは、ふだんの講義で理論として学んできたユニバーサルデザインの概念を、TOTO社の実際の製品および空間設計を通して具体的に体感することができました。こうした体験を通じて、ユニバーサルデザインに対する理解を一層深めるとともに、その社会的意義について改めて考える契機となりました。セミナー終了後には、多くの学生から積極的な質問が寄せられ、デザインと心理学の接点などを中心に活発な意見交換が行われました。

 TOTO社の理念とその実践に直接触れたことで、学生たちにとっては視野を広げるとともに、自らの将来像を描くきっかけにもなりました。今回のプログラムは、今後の学びやキャリア形成に大きな影響を与える、非常に有意義な経験となりました。

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 本プログラムを実施するにあたり、TOTO社の桑原さま、加藤さまに多大なご協力をいただきました。心よりお礼申し上げます。

 心理学部応用心理学領域では、今後も産業界との連携を深めつつ、学生のキャリア形成に資する取り組みを推進してまいります。

心理学部 応用心理学領域 宮崎由樹

2025/08/06

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