【チャレンジ奨励金プロジェクト】アクティブ・ラーニング研究会が宮沢賢治の詩に触れる模擬授業を開催
中京大学アクティブ・ラーニング研究会が主催する「二葉館授業実践」が1月16日(月)、名古屋キャンパスで開催されました。
この研究会は、文学部の教員志望の学生を中心に構成され、学生主体の模擬授業を通して教育現場での実践力を高めることを目的としています。今回の模擬授業では、文学部4年生の馬淵愛菜さんが1時間の授業を担当しました。
授業のテーマは「宮沢賢治の詩の世界観を味わい、言葉を通じて詩を創作する」。約20名の参加者を前に、宮沢賢治の代表作「春と修羅」を題材にした授業が展開されました。
授業の冒頭では、宮沢賢治が生前は無名でありながら、没後に高く評価された背景が解説され、学生たちはその意外な事実に興味を引かれていました。
その後、作品を読み解きながら、印象に残る言葉やその意味について各自が考察を行い、グループで意見交換を行いました。最後には、各自が感じ取った言葉の魅力をもとに詩を作り、発表へとつなげました。
この模擬授業では、学生が主体的に考え、他者との意見交換を通じて学びを深める姿が印象的でした。授業の最後には、各グループの代表者が授業に対するフィードバックを行い、好意的な評価や具体的な改善点が活発に共有されました。
馬淵さんは「緊張しましたが、参加者からの意見を通じて自分の成長の余地を実感できた」と語り、今回の経験を今後の糧にする意欲を見せていました。
教員志望の参加者からは「授業を企画する立場と受ける立場では視点が異なり、授業を作る難しさを再認識した」「このような模擬授業を大学で経験できるのは新鮮で、教員としてのスキルを深められた」といった声が寄せられました。模擬授業をきっかけに研究会への新たな参加者も現れ、学生たちにとって刺激的な学びの場となったようです。
アクティブ・ラーニング研究会の代表であり、文学部4年生の加藤桃花さんはこの1年を振り返り、「チャレンジ奨励金プロジェクトを通じて多くのことを学びました。代表として新しい視点を持つことができ、挑戦して本当に良かった」と語りました。今回の模擬授業をもって2024年度のチャレンジ奨励金プロジェクトは終了しますが、同研究会の挑戦は終わりません。今後もアクティブ・ラーニングの研究に力を注ぎ、さらなる飛躍を目指すとのことです。
中京大学アクティブ・ラーニング研究会の今後の活動に、引き続き注目していきたいと思います。
取材:学生広報スタッフ「ライト」
文・写真:谷髙 彩音(文学部4年)
梶川 博司(経済学部3年)
岡嶋 祐衣奈(文学部3年)