2022年度第1回中京大学FDセミナーを開催

 教育推進センター及び学生サポートセンターの共催による、2022年度第1回中京大学FDセミナーが、9月12日、オンラインで開催され、計181名の教職員が聴講しました。
 今回のセミナーは、九州大学基幹教育院教授の田中真理先生を講師に迎え、「障害学生の合理的配慮をふまえた授業設計について」をテーマとして実施しました。
 セミナーでは、障害者差別解消法の改正に関する沿革など、合理的配慮の必要性について、法的な側面の説明からはじまり、実際の条文に照らして本学の規程についての説明と見解が述べられました。
 また、そうした背景を念頭に置きつつ、資料を用いて、インクルーシブな観点から学生がどのようなことに困る可能性があるのか、障害についてのメディカルモデル(人を変える)と社会モデル(環境を変える)の違いから、大学として社会モデルの対応が必要であることの説明がありました。
 加えて、合理的配慮への向き合い方として、何を障害としてとらえるのか、どこまで対応するべきなのかといった観点に対し、「建設的対話」の重要性が繰り返し伝えられました。
 セミナー後に実施した参加者アンケートでは、参加してよかったと思う(やや思う)との回答が100%であったほか、「身近な、対応必須であるテーマが非常に良かったと思います。」や「具体的にケースを紹介していただき「合理的配慮」を理解するのに役立ちました。中京大学でも学内におけるケースの蓄積・分析・共有ができる仕組みが必要だと感じました。」などの感想があり、大学として多様な学生とより真摯に向き合うための大きな一歩となりました。

2022/09/20

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