陸上1600リレー東京五輪出場権を日本が獲得 OB川端選手も大活躍

 東京五輪への出場権をかけた陸上競技リレー種目の世界大会が5月1、2の両日、ポーランドのシレジアで開かれ、今春、中京大スポーツ科学部を卒業したばかりの川端魁人選手(三重県鈴鹿市立創徳中学校教員)が日本代表として参加した男子1600メートルリレーで見事に出場権を獲得した。

 大会での川端選手の活躍は素晴らしかった。日本陸連の情報などによると、1日の予選で川端選手はアンカーを務めて、全体の2位で決勝進出を決め、この段階で五輪の出場を確実にした。

 そして最終日の2日、川端選手は第2走者として決勝に臨んだ。日本勢はまずまずのスタートで、川端選手は南アフリカ、オランダ、ボツワナに続く4番手でバトンを受けた。そして終盤にボツワナに追いつき、第3走者につないだ。3走、アンカーの選手も健闘し、結果は3分4秒45でオランダに次いで2着。五輪、世界選手権を含めたシニアの世界大会で日本チームは初めて表彰台に上がった。

 中でも川端選手の活躍には目を見張るものがあった。決勝のラップタイムは45秒44。決勝レース全選手の最高のタイムをマークした。とはいえ、今大会で決まったのは日本チームの出場権獲得で、川端選手の東京五輪出場が内定したわけではない。五輪出場選手は6月に大阪で行われる日本選手権で決定する。川端選手はもちろん、そこに照準を合わせている。注目したい。

2021/05/05

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