ショートトラック男子の井上、女子の小池両選手が今秋の全日本距離別選手権への参加有資格者に ジャパントロフィーで健闘

 ショートトラックスピードスケートの第7回ジャパントロフィー選手権大会が3月20、21の両日、神戸市の市立ポートアイランドセンターで開かれ、男子の井上瑠汰選手(スポーツ科学部2年)=写真(先頭)が総合7位、女子の小池祐奈選手(スポーツ科学部4年)が同11位となった。この大会は、北京冬季五輪(2022年2月)を迎える来季の初戦、第32回全日本距離別選手権(10月、長野・南牧村野辺山)への参加資格を得るための重要な大会で、井上、小池両選手ともに男女各35選手で競う距離別選手権出場への資格を得た。なお、今季の世界選手権(中止)代表に選出されていた男子の吉永一貴選手(スポーツ科学部3年)と、女子の昨春スポーツ科学部を卒業した平井亜実選手(トヨタ自動車)は、すでに距離別選手権への参加有資格者であるため、今大会への出場は免除された。

 大会でのレースぶりは、両選手とも危なげなく距離別選手権への出場資格は手にした形だったが、あと一歩抜け出せなかった。見せ場を作ったのは、初日の男子1500㍍だった。A決勝に進んだ井上選手はスタートから積極的な滑りで好位置につけ、レースを支配した。勝負をかけた最終盤、先頭争いをしながら最終カーブを回った時、ゴールを目前にしながら一瞬、体が棒立ちのようになった。懸命に追いすがってくる選手にそこを突かれて惜しくも4着に敗退した。レース後、井上選手は林田健二監督(スポーツ振興部長)に「脚がいっぱいになってしまいました」と話したという。それならば課題が見えたともいえる。北京五輪まであと10か月余り。10月の全日本距離別選手権までにやっておくこともつかんだのではないか。夏場を大切に過ごし、結果はともかく、悔いを残さない挑戦を、各選手に期待しよう。

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2021/03/26

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