ショートトラック 吉永選手が冬季国体3冠 スケートで中京大勢活躍!

 第76回国民体育大会冬季大会「夢!きらリンク愛知国体」は1月27-31日、名古屋市の日本ガイシアリーナなどでスケート、アイスホッケーの両競技が行われた。このうち中京大勢は男女のフィギュアスケートとショートトラックスピードスケートに出場、各県の代表として健闘した。

 中でもその活躍ぶりが光ったのは、ショートトラック成年男子の吉永一貴選手(スポーツ科学部3年)だった。愛知県のエースとして大会に臨み、30日に行われた最初の1000㍍では危なげなく5選手で争うA決勝に進出。3レーンからスタートしたレースでは、スタート後すぐに三番手につけ、安定感十分の滑りですんなりと二番手へ。終盤、一気に先頭に立つと二位以下を寄せ付けずゴールイン、力の違いを見せつけた。翌31日の500㍍は予選、準々決勝、準決勝とすべて1着で通過し、A決勝へ。精鋭4選手の3レーンからスタートすると三番手をキープした。そして前で競り合う2選手を最終盤に一気に交わした。

 31日はさらに5000㍍リレーでも魅せた。終盤、10メートル近い差で前を行く長野県チームを懸命に追いかけた。残り2周ぐらいからどんどんと迫り、ゴール寸前、並びかけようとする吉永選手に対し、交わさせまいと右ひじを突き出した長野県選手の行為がペナルティーとなり、愛知県に軍配が上がった。吉永選手は出場種目すべてを制覇し、三冠に輝いた。

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5000㍍リレーで好走する吉永選手(左から3人目)

 成年男子では井上瑠汰選手(スポーツ科学部2年)が福岡県チームで出場、500㍍でB決勝に進み、7位のポイントを挙げた。成年女子で小池祐奈選手(スポーツ科学部4年)は長野県選手として出場。3000㍍リレーで優勝に貢献した。また、平井亜実選手(トヨタ自動車、2019年スポーツ科学部卒)が愛知県選手として出場。成年女子1000㍍はB決勝に回ったが、1着でゴールし、5位のポイントを獲得。500㍍はA決勝に進み、見事2位に入った。

 一方、27日から30日にかけて行われたフィギュアスケートは、成年の部で男女それぞれ2選手が愛知県チームの選手として出場し、全員が入賞を果たした。男子は、日野龍樹選手(2016年度スポーツ科学部卒)がショートプログラム(SP)6位、フリースケーティング(FS)4位と堅実な演技で個人総合3位に、山本草太選手(スポーツ科学部3年)はSPではミスなどで18位と出遅れたが、FSは2位と持ち直し、総合8位に入賞。愛知県チームとして3位に入った。女子も、横井ゆは菜選手(スポーツ科学部2年)が総合3位(SP3位、FS4位)、新田谷凜選手(2019年度スポーツ科学部卒)が総合7位(SP11位、FS5位)に入賞、愛知県チームとして男子同様3位だった。

 また、この大会では中京大中京高選手の活躍も目を引いた。フィギュアスケート少年女子で松生理乃選手(1年)はSP、FSともに1位の堂々たる優勝、浦松千聖選手(3年)が6位(SP8位、FS7位)に入賞し、愛知県は京都府に次ぐ2位に入った。

 ショートトラックでは、少年男子の夏目笑選手(1年)が1000㍍、500㍍でともに3位に入賞した。

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前列(左から)松生、新田谷、横井、浦松の各選手
【後列】山本(左から2人目)日野(同3人目)の各選手

2021/02/03

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