SIXPAD HOME GYM(シックスパッドホームジム)プレス発表会に渡邊航平教授が登壇

 東京・豊洲PITで「SIXPAD HOME GYM(シックスパッドホームジム)」のプレス発表会が10月20日に行われ、中京大学教養教育研究院の渡邊航平教授が登壇した。

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 株式会社MTGが展開するSIXPAD HOME GYMは、EMSを搭載したパワースーツを着用して運動をすることで、有酸素運動と高強度の筋力トレーニングを同時に行う「ハイブリッドトレーニング」を自宅にて取り組むことができる。通常の運動にEMSを付加することで、低強度から中強度の運動でも高強度運動と同じ生理応答を得ることができるという。

 渡邊教授は、本学に赴任する前から、森谷敏夫校友会会長(本学客員教授・京都大学名誉教授)のもとで「Ⅱ型糖尿病患者に適した運動方法」についての研究に取り組んでおり、EMS(Electrical Muscle Stimulation=筋電気刺激)と随意運動を併用した運動方法の実証実験を行ってきた。本学赴任後も、継続して実験を重ねる中で、EMSと随意運動を併用すれば、高強度の筋力トレーニング時と同等の状況を作り出せることを実証。EMSの正しい理論・効果の周知を目標に掲げるMTGとの共同研究を、2014年に本学でスタートさせた。その研究結果を活用して生まれたのが、SIXPAD HOME GYMの要となる「ハイブリッドトレーニング」だ。

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渡邊航平教授

 渡邊教授は、「有酸素運動と強度の高い運動、どちらも健康維持のためには大切な運動です」と前提を述べたうえで、ハイブリッドトレーニングついて「EMSは、比較的筋肉が大きくなりやすい速筋線維に働きかけることに加え、エネルギーとして糖分を使うので、『筋肉を大きくしたい』『血糖値をコントロールしたい』という目的にとって非常に有用な方法です」と説明した。

 渡邊教授は「Ⅱ型糖尿病患者をはじめとする生活習慣病患者や高齢者、そして新型コロナウイルス感染症の流行によって生活が制限されてしまっている人にとって、オンラインジムのようなサービスは運動エクササイズのNEW NORMALになっていくのではないかと考えています」と述べた。

 また、森谷会長はEMSがもたらすメリットについて説明し、最後に「トップアスリートから寝たきりの患者さんまで、あらゆる人に対応できるようなEMS装置を開発していきたい」と今後の展望を語った。

2020/10/23

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