国際学部・鶴田綾講師 日本アフリカ学会で研究奨励賞を受賞
国際学部の鶴田綾講師の著書『ジェノサイド再考―歴史のなかのルワンダ』(名古屋大学出版会、2018年)が、5月23、24日に開催された日本アフリカ学会で第32回研究奨励賞を受賞した。
研究奨励賞は、有望な若手研究者によるアフリカ研究の発展を支援することを目的としている。
受賞した鶴田講師の著書は1994年にルワンダで起きたジェノサイドの起源を歴史的な視点から改めて理解しようとした内容で、ルワンダをとりまく国際情勢にも広く目配りして十分な資料を提示していたことや、そうした資料の読解を通して、脱植民地化、冷戦、国際連合での議論などの政治動向がエスニシティに与える影響を、ビビッドに描き出すことに成功していることなどが評価された。
【鶴田講師コメント】
本書は、英語で執筆した博士論文(2014年)を日本語にしてわかりやすく書き直したもので、出版までにかなり時間がかかってしまいました。それだけに、研究奨励賞を頂けて大変光栄に思っております。出版の際には、名古屋大学出版会の方々、そして本学の学事課や研究支援課の方々にお世話になりました。感謝致します。これを励みに、今後も研究に取り組んでいきたいと思います。
■鶴田講師の著書の講評についてはこちら(日本アフリカ学会公式HP)
https://african-studies.com/syoreisyo/fy2020-tsuruta/