中京大勝ち点4で日程終了 優勝の可能性を残す 愛知大学野球秋季リーグ

 愛知大学野球秋季リーグ戦第6週が10月5-7日、豊田市運動公園野球場(5、6日)、春日井市民球場(7日)で行われ、中京大は中部大と対戦して2勝1敗で勝ち点を挙げた。中京大はこれで全日程を終え、8勝4敗勝ち点4。今週、試合のなかった愛工大を勝ち点で上回り、暫定の単独首位に立った。愛工大は最終週(12日から)で中部大との対戦を残しており、そこで愛工大が勝ち点を落とした場合は中京大の優勝となり、愛工大が連勝で勝ち点を4とした場合は勝率で上回る愛工大の優勝となる。また、2勝1敗で勝ち点を4とした場合は勝ち点、勝率ともに再び、中京大と愛工大が並び、優勝決定戦で争うことになる。

第2戦でサヨナラ本塁打を放ちチームメートに迎えられる澤井選手(24).JPG
第2戦でサヨナラ本塁打を放ちチームメートに迎えられる澤井選手(24)

 個人記録で通算125安打のリーグ最多安打数への挑戦と、連続試合安打記録の更新を続けていた和田佳大主将(スポーツ科4、鹿児島情報)は、第1戦と第3戦に1安打ずつ放ったが、通算122安打に止まり、記録達成はならなかった。一方、連続試合安打は29試合に伸ばした。試合では応援席からヒット数を記した大きな〈和田メーター〉を掲げての大きな声援が送られた。和田選手は「応援してもらって感謝しています。まだ、優勝の可能性を残しており、最後まで勝利に向けてチーム一丸で頑張りたい」と前を向いた。

和田選手と安打数のパネルを作った同僚の原田知希さん.JPG
和田選手と安打数のパネルを作った同僚の原田知希さん

 中京大は連勝で勝ち点4として、優勝決定戦出場以上の状況を確保することを目標に5日の初戦に臨んだが、3-2の1点リードで迎えた九回裏、2点を奪われ、よもやの逆転サヨナラ負けを喫した。第2戦も前半リードを許す展開になったが、4番松井祐紀選手(スポーツ科4、掛川西)の2本のソロ本塁打などで追いすがり、4-4と同点の九回裏、この回先頭の1年生澤井廉選手(スポーツ科、中京大中京)が右翼スタンドに劇的なサヨナラ本塁打を打ち込み、1勝1敗のタイに持ち込んだ。

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第3戦で好投の山本投手

 そして第3戦。この時点でともに優勝の可能性を残すチーム同士だけに緊迫の投手戦となった。前週の愛工大戦で好投の香村篤史投手(スポーツ科2、中京大中京)が先発。中京大が井戸田智也選手(スポーツ科2、鹿児島実)の右翼線二塁打で1点を先制した後の三回表、すぐに同点とされたものの、香村選手はまずまずの投球内容だった。しかし、四回からは第1戦で先発し、6イニングを投げた山本一輝投手(スポーツ科3、東郷)がマウンドに上った。山本投手は見事、チームの期待に応え、八回、河田航平選手(スポーツ科3、中京大中京)の決勝中犠飛を呼び込んだ。菊地啓太コーチもその成長ぶりを認めた。

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第3戦の8回裏、決勝点となる中犠飛を打った河田選手

 今季リーグ戦は2連敗からのスタートとなったが、その後の4カードはすべて勝ち点を奪い、立ち直りを見せた。最終週の試合結果待ちの1週間となるが、半田卓也監督は「細かいミスはまだまだあるものの、みなの思いが良い方向に来つつある。一つひとつチェックしながらきちっと準備をしよう」と呼びかけた。

2019/10/08

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