国際教養学部杉江教授 IASCE国際学会で生涯業績賞を受賞

 国際教養学部の杉江修治教授は、IASCE国際学会(国際協同教育学会)でThe IASCE Lifetime Achievement Award(生涯業績賞)を受賞し、3月23日、台湾・台北で開かれた授賞式に出席した。

 IASCEは協同学習に関する国際学会で、杉江教授が受賞したのは協同学習の研究・普及に大きな功績を残した研究者に贈られる賞。過去にはデービッド・ジョンソン氏やスペンサー・ケーガン氏など協同学習における世界的権威が受賞している。

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IASCEでは杉江教授が基調講演を行った

テーマ「Evolution and Current State of Cooperative Learning in Japan」

 杉江教授はIASCEの日本版ともいえる日本協同教育学会の会長を務める傍ら、年間40から50の小中学校、高校を回り、教員へ研究や授業の進め方の講演を行ったり実際に授業を観て教員と議論したりするなど現場を舞台とした授業研究に取り組んでいる。

 長年協同学習の第一人者として研究をつづけ、これまでにのべ全国1500校以上の学校を訪問してきた。杉江教授は「地域によって教育にも特色があって面白い。『こうしたい』と意思をもって授業を行っている先生と話すのはとても意義深いと感じる」と話す。今回の受賞は国際的にも顕著な活動が認められたものである。

 受賞をうけて「日本は『協同学習』に対して関心が高く、理論的にも実践的にも世界に先んじているところが多いと感じます。日本の協同学習を海外にももっと発信していきたい」と意気込みを述べた。

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表彰状を持つ杉江教授(中央)

2019/03/29

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