プロボクシング世界王者 田中選手がフライ級初防衛戦に勝利

 本学経済学部OBのプロボクシングWBO世界フライ級チャンピオン田中恒成選手(畑中)の初防衛戦が3月15日、岐阜市の岐阜メモリアルセンター「で愛ホール」で行われ、田中選手は判定で田口良一選手(ワタナベ)を下し、初防衛に成功した。会場には中京大応援イベントに参加の教職員、学生ら約40人がつめかけ、バルーンスティックを手に声援を送った。

 田中選手の戦績はこれで13戦13勝(7KO)となった。田中選手はすでに昨年9月に卒業しているが、あす19日の卒業式で在学中の活躍に対し、梅村学園理事長特別賞が贈られる。

 田中選手の相手の田口選手は元ライトフライ級2団体統一チャンピオン。両選手はかつて別団体のライトフライ級王者同士だった当時、タイトル統一戦の話が進んでいた。しかし、田中選手の負傷などもあって白紙になり、田中選手はその後、階級をフライ級に上げて昨年9月に3階級制覇を達成していた。その間に田口選手はライトフライ級の世界タイトルを失っていたが、田中選手は「そうはなっても田口選手は強い。一度は戦いたい」と初心を貫き、田口選手も階級をフライ級に上げて応えた。

 試合は両選手が1ラウンド(R)から積極的に打ち合い、3Rには田中選手が顔面にパンチを受けてぐらつく場面もあった。しかし、田中選手は落ち着いた試合運びで的確にボディーと顔面にパンチを打ち分けた。後半戦は田中選手がパンチの正確性でリードし、最終12Rは両者壮絶な打ち合いを披露した。判定は3-0だった。田中選手は「打ち合いが勝ちにつながると思ったので積極的にいきました。いい試合ができて田口選手に感謝です」と話した。

DSC_1670.JPG攻める田中選手(左)

2019/03/18

  • 記事を共有