田中選手の3階級制覇世界戦がWBO年間最高試合に

 世界ボクシング機構(WBO)フライ級チャンピオンの田中恒成選手(経済学部卒、畑中)が挑戦者として戦ったタイトルマッチが今年のWBO年間最高試合に選ばれた。田中選手は11月初め、中米・パナマで開かれたWBO総会で表彰を受けた。

 この試合は9月24日、名古屋市の武田テバオーシャンで行われ、同級1位の田中選手が王者の木村翔選手(青木)に2-0で判定勝ち。世界最速タイ記録の12試合目での3階級制覇を成し遂げた。

 両者とも気力を前面に出して激しい打ち合いを演じた。特に最終12回は気力だけでパンチを繰り出しているような壮絶な戦いとなったが、田中選手はフットワーク、パンチの正確さで上回って日本人同士の世界戦を制し、「生涯、忘れられない試合になった」と語っていた。

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 田中選手の戦績は現在、12戦全勝(7KO)。強豪ぞろいのフライ級の王者として防衛を重ねるとともに4階級制覇も視野に入れる。ジムの畑中清詞会長は「次は来年3月に地元で防衛戦を行うつもり。来年は防衛、できれば統一戦もにらんでフライ級で頑張り、その後、4階級制覇を狙いたい」と目論む。田中選手は「(年間最高試合は)きつい試合だった。今まででいちばん集中力を発揮した試合だった。また、もう一回気持ちを作り直して今後に備え、皆さんの応援に応えたい」と前を見据えている。

DSC_9823.JPG田中選手(左)と畑中会長

2018/11/21

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