やり投げの石山選手が79メートルを突破 来季への期待高まる

陸上競技部の石山歩選手(スポーツ科4年)が10月末、北九州市の本城陸上競技場で行われた北九州陸上カーニバルの男子やり投げで79メートル44の大会新記録で優勝した。昨年の西日本インカレで77メートル91の自己ベストで優勝して以来、故障に悩まされて低迷が続いていたが、記録はようやく80メートルの大台に手の届くところに近づいた。ただ、石山選手は「『やった』というより『良かったー』という感じです」と語る。というのも昨年77㍍をクリアしたことで日本陸連の強化選手に指定されていたが、この11月1日から強化指定選手の標準記録が79メートルに上がることがわかっていたからだ。しかも79メートル越えは、最後の6投目の達成で、「首の皮一枚つながったという思いでした」と振り返った。

 国内の強化指定選手は、標準記録が2メートル上がったことで、10月までの約10人から4人に減った。79メートル44の記録はその3番目に当たる。2020東京五輪まで2年を切り、石山選手は「体の故障箇所をきちっと治し、悔いのないようにチャレンジしていきたい」と意気込みを見せた。

 今季最後の試合として大会への出場を勧めた田内健二コーチ(スポーツ科学部准教授)は、「練習も十二分にできない中で最後の最後によく投げた。潜在能力の高さを示した。きちっと体の手入れをして備えたい。来季が楽しみです」と声を弾ませた。

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2018/11/07

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