愛知大学野球が開幕 中京大は3連覇に向け、好スタート

 愛知大学野球秋季リーグ戦が9月1日、名古屋市のパロマ瑞穂野球場で開幕した。10月下旬まで8週にわたって熱戦が繰り広げられる。第1日は早朝からあいにくの雨に見舞われ、開幕セレモニーが、グラウンドから屋根のあるスタンドに場所を移して行われた。雨は間もなく上がり、第1試合は予定より15分遅れのプレーボール。3季連続優勝を目指す中京大は愛知学院大学と対戦、8―2で勝利した。翌2日の第2試合で行われた愛知学院大との2回戦では4―0と完封勝ちで勝ち点を挙げ、3連覇に向けて幸先良いスタートを切った。

▽9月1日第1試合(パロマ瑞穂野球場)

愛院大 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2
中京大 0 1 4 0 0 1 2 0 X 8

(愛)佐藤良、萩原、白木-与那覇(中)大内、真田-池田

 ▽本塁打 河田1号=満塁(佐藤良)

DSC_2255.JPG満塁本塁打を打った河田選手

 

 中京大は同点の三回裏、先頭の西村卓浩選手(スポーツ科3、履正社)が中前打で出塁。さらに敵失と四球で一死満塁の好機に、7番河田航平選手(スポーツ科2、中京大中京)がカウント3―1からの速球を、「打った瞬間に行ったと思いました」と左翼スタンドに高々と運んでグランドスラム、一気に試合の主導権を握った。「シーズン前のオープン戦で調子が悪かったので何とかしたいという気持ちでした」と河田選手。ただ、二回の無死二塁の場面では送りバントを決めることができず、「バントの練習をします」と苦笑していた。

 中京大はさらに追加点を重ね、結果的に大差の勝利だったが、半田卓也監督は「先に点を取られないようにしたい。もっと緊張感を高めていきたい」と前を見据えていた。

 

▽9月2日第2試合(パロマ瑞穂野球場)

中京大 0 0 2 2 0 0 0 0 0 4
愛院大 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

(中)初祖、三輪、山本-池田(愛)十河、後藤-与那覇

 中京大投手陣の好投が光った。先発の初祖(ういそ)晋太郎投手(スポーツ科2、中京大中京)は立ち上がりから、速球とカーブなど変化球のコンビネーションも良く、安定した投球を続けた。打線もこれに応えるように三回に3安打を集中し2点を先制、四回には2四球と相手の守りのミスもあって無安打でさらに2点を追加した。

DSC_2551.JPG好投する初祖投手

 「点をもらってすごく楽になりました」と振り返った初祖投手の好投は続き、7イニングを被安打3、1与四球に抑えた。80球余りという投球数が内容の良さを証明していた。この後、1イニングずつ任された三輪航平投手(スポーツ科3、三重)、山本一輝投手(スポーツ科2、東郷)も無失点で切り抜けた。

 菊地啓太コーチは「まあ普段通りに投げてくれました」と言いながらも、「安心して見ていました」とその表情は普段より柔らかかった。半田監督は「投手がしっかりと試合を作ってくれました」と評価しながらも、「まだまだ、チーム全体で修正すべきところはやっていかないと」と引き締めを図っていた。

2018/09/03

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