田中恒成選手がフライ級初戦をTKO勝ち 3階級制覇が視野に

 経済学部在学のプロボクシング前世界ボクシング機構(WBO)ライトフライ級チャンピオンで、WBO世界フライ級1位の田中恒成選手(4年)は3月31日、名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールで、フライ級での初戦を行い、同級13位のロニー・バルドナド選手(フィリピン)に9回2分26秒TKO勝ちした。これで戦績は11戦11勝(7KO)となった。

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 田中選手は立ち上がりから得意の左ボディーブローを有効に決め、左右パンチの正確性でも11戦10勝1分けと無敗の強打者バルドナド選手を寄せ付けなかった。昨年9月のWBOライトフライ級タイトルマッチで2度目の防衛に成功したものの、両眼を負傷し、今回は1階級上げての再起戦ともいえる1戦となった。そのためか田中選手は戦前、「これまで練習してきたことを確実にやって勝利を収めたい。先のことはそれからです」と慎重な言い回しに終始していた。

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 しかし、試合開始のゴングを聞いた田中選手の動きは心配無用だった。左右から打ち込む大ぶりの相手のパンチを交わし、的確な小さいパンチで相手を圧倒した。4回には左ボディーブローでKO寸前にまで追い込んだ。中盤も優勢に試合を運んだものの、決め切れず、試合を決めたのは9回。連打で追い込んで相手の足を止めたところでレフェリーが間に割って入った。

 田中選手は試合後、リング上から「皆さん、ただいま。ありがとうございました」と、復活の手応えを感じたように挨拶した。ただ、タフネスを誇る相手に対し、KOまでに手間がかかったことで、試合の出来を「50点。勝ったのは良かったが、倒せるところで倒せないと」と反省の弁を交えながら振り返った。

 とはいえ、その後は「いいスタートが切れた」と笑顔を見せ、「チャンスがあるなら木村さんに挑戦したい」と。これが本音だ。木村さんとは、木村翔・現WBOフライ級チャンピオンのことで、この日はテレビ中継のゲスト解説者として会場を訪れ、田中選手の戦いぶりに注目していた。

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