2017年度FDシンポジウムを開催 「アクティブラーニングとは何か-理論と実践から学ぶ-」

 中京大学教育推進センターは、「2017年度FDシンポジウム」を1月22日、名古屋キャンパス清明ホールで開催し、学内外の100人余りが聴講した。「アクティブラーニングとは何か-理論と実践から学ぶ-」をテーマに基調講演や学生による事例報告が行われた。

 会の冒頭で種田行男副学長は「教育の質が社会から問われる時代に、大学の高等教育を誰がどのように評価するかというと、まずは教員一人ひとりが自分の教育力を客観的に評価することです。シンポジウムを経て、私も自分の教育力の改善に少しでもつなげたい」と挨拶した。

 愛媛大学の中井俊樹教授(教育・学生支援機構教育企画室)が講師を務めた基調講演では「アクティブラーニングとは何か-実践方法と課題」と題し、アクティブラーニングにおける基礎を説明。定義からアクティブラーニングの課題、授業における学生の意見などを例にあげ、教員には実践方法などの話題を提供し、「何か一つでも皆さんの指導において役に立つものがあれば嬉しい」と締めくくった。

中井教授.jpg
講演する中井教授

 事例報告には工学研究科、経営学部の学生と教員が登壇。橋本研究室の田口晧一さん(修士課程1年)が「学外連携プロジェクトへの参画を通じた研究エンジニアになるための学び」として学部2年生のころから研究室で行ってきた活動を振り返り、「学部や大学院での経験を通じて、自己意識と価値観が大きく変わりました。社会に出る前にさらに多くの経験を積み、一つでも多くのことを学びたい」と話した。橋本学教授は「学生個人の特性に合わせて個々に『ちょっと上』の課題を与え、クリアすることで自信となります。達成感を振り返る機会を作り色々な学びを得てくれると嬉しい」と解説した。

 経営学部は中村ゼミの伊藤あやのさん(3年)谷川咲月さん(3年)月東瞳さん(2年)が「経営系ゼミにおける産学連携プロジェクト」と題し、2017年度に携わった商品開発プロジェクトやビジネス提案を紹介。一部が商品化に向けて活動中であることも報告された。「実際に社会と関わることで、理論と現実の違いや社会人と学生の視点の違いを理解することができました。計画性やチームワークの重要性に気が付きました」と振り返った。中村雅章教授は「授業で知識を得るだけでなく使えるレベルに持ってくこと、また知識を活かすベースとなる計画性、やり抜く力、社会人基礎力を養ってもらいたい」と話した。

hashimotokenkyuusitu.jpg nakamurazemi.jpg
田口さんによる事例報告 (左から)伊藤さん、谷川さん、月東さん

 中井教授は「両研究室・ゼミともステークホルダーとうまく関係を作って、リアルな経験を与えており、学生が意欲を高めるきっかけもできています。このような学生の姿を全学に共有し、他の学生にとっても励みになれば」と講評した。

 閉会の挨拶で安村仁志学長は「中京大学の教育の基本方針は『自ら考え行動するしなやかな知識人』。自ら考えるというアクティブさと、予想のつかない難しい時代、どんな状況でも対応できるような柔軟さを身につけるしなやかさが重要です。今回のシンポジウムでの学びを今後に生かしてもらいたい」と話した。

 

 シンポジウム終了後には懇親会が行われ、中井教授はじめ事例報告者や聴講していた教員らが情報交換した。

  • 記事を共有