第38回市民公開講座ソフトサイエンスシリーズ 産業技術総合研究所人工知能研究センター(AIRC)センター長の辻井潤一氏を迎えて開催

 中京大学人工知能高等研究所、名古屋市科学館、中部経済同友会の共催で、第38回市民公開講座『ソフトサイエンスシリーズ』「AIが拓く未来の産業」が10月6日(金)産業技術総合研究所フェロー、人工知能研究センター所長の辻井潤一氏を迎え、名古屋市科学館で開催された。

 当日はあいにくの雨天にも関わらず、290人を超える参会者があり、会場のサイエンスホールは立錐の余地もなく来場者で埋められた。

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来場者で溢れる会場の様子
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辻井先生の講演

 講演では、人工知能研究の方法論の変化、新しい人工知能、産総研での研究紹介などが語られた。現在成功しているAI研究の多くは、巨大ICT産業がビジネスとして主導してきたことが述べられ、これからはAIがシステムに埋め込まれたり、人間と協働することが望まれており、製造技術や産業技術とAIとの融合が重要であることが指摘された。さらに、ビッグデータ、IoTおよびAIの組合せによる技術開発がこれからの情報技術の発展方法での一つではないかと示され、いくつかの試みが紹介された。

 講演の終盤では、産総研の研究成果や共同研究を可能とする組織などが紹介された。

 聴講した本学教員は、「産総研は国を代表する研究機関。そこのAI研究最先端に触れることができ、辻井先生の熱気あふれる講演を聞くことができ大変有意義でした」とコメントした。

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(左から) 輿水大和IASAI所長、辻井AIRCセンター長、安村仁志中京大学学長

 なお、辻井先生の講演の詳細は,IASAI-News第41巻(2017年12月刊行予定)に掲載される予定。

2017/10/18

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