高大接続入試 経済学部単位認定型講義を実施 中京大学経済学部生とともに高校生156人が学ぶ
2018年度入学から実施する高大接続入試「経済学部単位認定型講義」が8月2日、3日の2日間実施された。
この高大接続入試は、まず、高校3年生が中京大学経済学部生と一緒に「経世済民の学び」の集中講義を受け、講義の課題を提出し、成績が付与される。次に、成績を確認したうえで出願し10月に実施される面接を経て、講義の成績と面接の総合評価で合否が決まる新しい入試形態である。この入試方式で中京大学経済学部に入学した場合、1単位を認定される。
今回の集中講義には、経済学部生140人と高校生156人が受講した。九州や四国、北陸からも高校生が集まり、朝9時から真剣に授業を受けていた。
授業の内容は、経済を学ぶ上で必要な基礎的な事項ばかりであるが、高校の授業と大学の授業では学び方が違うため、高校生にとっては戸惑うこともあったようだ。担当教員は、できるだけ高校生が理解できるように、専門用語をあまり使わないことを意識し、高校の教科書に載っている内容にも触れながら授業を行った。
授業を受けた高校生は、「最初はノートの取り方も、授業の進め方も高校と全く違って戸惑いもあったが、徐々に慣れて大学生の先輩にも聞きながら授業を受けることができました。」「毎時限の課題を書くのがつらかったけど、勉強になりました。」「大学の雰囲気も感じることができたし、大学生が勉強する姿を間近で見ることもできて、これからの受験勉強のモチベーションアップにつながった。」などと話していた。
今回の単位認定型講義は、中京大学経済学部を志願してほしいという思いとともに、授業後、高校生が少しでも経済について興味を持ち、新聞やニュースを理解できるようになってくれることを願い実施された。
講義内容
1.『経済と経済学』 経済とは?経済学とは?
2.『マクロ経済学』 国家から経済問題を考える
3.『ミクロ経済学』 個人や企業から経済を見てみる
4.『国際経済学』 グローバルな視点で経済を捉えよう
5.『金融』 お金って何?
6.『政策』 市場って万能ですか?
7.『社会保障』 経済学って弱者に厳しい?
8.『日本経済と経済データ』 実際の経済ってどう見るの?