FD・SD講演会「教育現場における著作権」を開催 中京大学教職員・学生が参加
中京大学教育推進センター主催のFD・SD講演会「教育現場における著作権」が6月30日、名古屋キャンパス1号館清明ホールで本学の教職員・学生を対象に行われた。
![]() |
講演会の様子(井口センター長挨拶) |
FDとは、授業内容・方法や広く大学に係る活動を改善し向上させるための組織的な取り組み(Faculty Development)、SDは教職員の資質向上を目指すこと(Staff Development)を意味している。
中京大学では、FD・SDを"大学のすべての者の幸せのため"と位置づけ、それを目指して教職員・学生がベストを尽くすもの(For Doing our best)ととらえ活動を行っている。
種田行男副学長は挨拶で「最近の大学は教育の質向上が社会的に求められており、教育の質を高めるためには色んなプログラム、教材が必要です。そしてこれらをうまく活用していくには著作権が必ず関わってきます。今回の講演を通して今後の授業や業務に活用していただきたい」と話した。
![]() |
種田副学長あいさつ |
井口弘和センター長は「著作権法は身近なもので、具体的にどこまでが良くてどこまでが悪いのか判断が難しいものです。法学部学生のディベートもありますので楽しんで聞いていただければと思います」と話した。
今回は文化庁長官官房著作権課の秋山卓也氏を招き、「教育現場おける著作権」をテーマに著作権の現在の仕組みと、今後の制度改正の動向について講演会が実施された。
秋山氏は今後の課題として「法律の解釈が難しい部分はより具体化・明確化しガイドラインをつくるべき。また制度がうまく機能するために教育機関でも研修・普及活動を行っていくことが必要」と述べた。
![]() |
講演を行っている秋山氏 |
続いて小嶋崇弘ゼミ学生(法学部3年生)11人による模擬ディベートが、演劇サークルを舞台とした架空の事例について、権利者側と利用者側に分かれて行われた。総括として裁判例及び学説がどのような立場を示しているのかを客観的に分析し、著作権侵害とならないために利用者側はどのようにすれば良いのかが明らかにされた。
井口センター長は最後に「著作権について様々なケースを日ごろ考えながら行動していくことが大切だと思います。今後も様々なFD活動を開催していく予定です。是非参加してほしい」と締めくくった。
中京大学教育推進センターFD活動サイト:
https://www.chukyo-u.ac.jp/information/fd/
![]() |
法学部学生による模擬ディベートの様子 |