ボクシング田中恒成選手、フィギュア村上佳菜子さん 学園首脳に報告

 ボクシングの田中恒成選手(経済学部4年)・フィギュアスケートの村上佳菜子さん(2016年度スポーツ科学部卒)が5月29日(月)、名古屋キャンパスに訪れ、梅村清英総長・理事長、安村仁志・中京大学長、北本暢専務理事にこれまでの試合結果の報告をした。

 田中選手は5月20日(土)に名古屋市港区の武田テバオーシャンアリーナで行われたWBOライトフライ級タイトル戦で挑戦者のアンヘル・アコスタ(プエルトリコ)選手を3-0の判定で破り、初防衛に成功。平澤誠准教授とともに結果報告をした。

田中選手(ヨコ).jpg
試合を報告する田中選手(左)と平澤准教授

 梅村総長・理事長は「壮絶な試合でしたね。フルラウンドまでいきましたが、終始リードしていましたね」と称えた。

 田中選手は「自分の動きには満足していませんが試合的には良かったと思います」と答えた。田中選手は2015年5月にWBOミニマム級王座決定戦で勝利し、日本最速のプロ5戦目で世界王者。16年にはライトフライ級に上げ、同年12月には2階級制覇を達成している。

 安村学長は「会場には行けませんでしたが、ラジオ放送を聞いて応援していました」と伝えた。また梅村総長・理事長が「チャンピオンは常に追われる身ですね」と話を向けると田中選手は「防衛よりも強い相手に向かって行くほうが自分はあっていると思います。大学卒業まで残り1年ですが、学生の間に統一戦だけでも実現したい」と今後の決意を述べた。北村専務理事は「やりとりを聞いていてとてもたくましく思います。なるべくしてなったチャンピオンですね」と称え、最後に梅村総長・理事長は「学業との両立は大変ですが、頑張ってください」と激励した。

集合写真(田中選手).jpg

(左から)北本専務理事、安村学長、田中選手、梅村総長・理事長、平澤准教授

 村上さんは今年4月にフィギュアスケート選手としての現役引退を発表し、現在はプロの活動に勤しんでいる。

 選手生活を終えた村上さんに梅村総長・理事長が「お疲れ様でした。高校と大学で7年間、あっという間でしたね」と話しかけると村上さんは「本当にあっという間でした」と笑顔を見せた。

 村上さんとともに訪れたスケート部の林田健二監督は、村上選手のこれまでの成績を報告し、「常に安定した力を発揮してくれました。世界選手権で4位に入賞し、ソチオリンピックにも出場、高校大学とも輝かしい成績を残してくれて、スケート部としても功績を残してくれた選手です」と称えた。

村上さん(正面).jpg
今後について話す村上さん

 村上さんは選手生活について振り返り、「ルールが頻繁に変わるので大変でした。フィギュアはジャンプだけでなく、表現力で感動させられるのも魅力。私はそっちを一生懸命頑張りたいなと思っていました」と語った。また、今後の活動について聞かれると「動けるうちはプロとして頑張れたらと思います」と話し、梅村総長・理事長は「今までの選手としての経験を糧に、プロとして新しい立場で魅力のある演技をしていただきたいです」と今後の活躍に期待を込めた。

 安村学長からは「一番心に残った大会はなんでしたか」と聞かれ、「ソチオリンピックです。本当に楽しかった」と笑顔で答えていた。

集合写真(村上さん).jpg
(左から)北本専務理事、安村学長、村上さん、梅村総長・理事長、林田監督

2017/05/30

  • 記事を共有