新体育館着工 2018年3月完成予定 スポーツ、教育・研究の新たな拠点
中京大学は、豊田キャンパスに新体育館を建設する工事に着手した。1972年竣工の大体育館(6号館)は45年が経過し、学生・教職員の利用にあたり安全性の向上が喫緊の課題となっていた。新体育館は、アリーナやスポーツ・ミュージアム、管理機能が設けられた複合施設として整備され、2018年3月に完成の予定。スポーツおよび教育・研究活動の新たな拠点として期待される。
建設場所は、アイスアリーナのサブリンクの南側。緑豊かな丘状広場「サーキット・トレーニング・ガーデン」の一角に建設する。この丘状広場にある走路の機能を維持しつつ、一体整備する。新体育館、アイスアリーナが広場を取り囲む形になり、一帯が「スポーツエリア」となる。
サーキットトレーニングガーデンと新体育館(完成イメージ) |
アリーナ内部(完成イメージ) |
新体育館1階のアリーナは、床面積2471.6平方メートル、高さ12.5メートルと従来の大体育館よりやや広く、単一競技ではバスケットボール3面、複数競技ではバスケットボール2面とバトミントン3面、あるいはハンドボール1面と新体操、チアリーディングの練習スペースなど、同時に使える広さがある。授業やクラブ活動のほか、式典の会場として利用する場合は、4000人の収容が可能。冷暖房の設備も整える。
アリーナの北側には、広場に面してスポーツテラスや多目的室が設けられ、学生・選手たちが休憩やミーティングに利用できる。更衣室やシャワールームも1階に設ける。アリーナを望む観客席は2階部分に約260席設ける。
2階には、スポーツ・ミュージアムのほか、管理センターも設けられる。また、豊田キャンパスの玄関となるバスターミナルと新体育館2階を空中回廊でつなぎ、出入りしやすい動線にする。新体育館の入り口は1階の南東側にも設けられる。
全館でLED照明を採用し、自然採光や自然通風も積極的に取り入れた省エネルギーを徹底した施設となる。また、豊田市との防災・減災協定に基づき、震災時における避難所としての利用も可能となる。
【新体育館 施設概要】
建物構造 : 地上2階建て、鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造
延床面積 : 5,121.14㎡ 収容定員:4,000人(式典時)、約260席(観客席)
建物用途 : アリーナ、スポーツ・ミュージアム、事務室等
設計・監理 : 株式会社梓設計
施 工 : 株式会社竹中工務店
実施設計 : 2016年4月~2016年9月
工 期 : 2017年2月~2018年3月