陸上棒高跳びの山本聖途選手(2013年度体育学部卒)がリオ五輪代表に 田村選手(2014年度スポーツ科学部卒)、市川選手(2012年度体育学部卒)がリレー代表候補

 陸上競技のリオデジャネイロ・オリンピック代表選考会を兼ねた第100回日本選手権大会が24日、 雨の名古屋・パロマ瑞穂競技場で始まった。男子棒高跳びの山本聖途選手(2013 年度体育卒、トヨタ自動車)が、1位と同記録の5㍍60で2位となり、見事にリオ五輪出場の内定をつかんだ。山本選手は派遣設定記録(5㍍70)を今年1月に突破しており、日本選手権で8位以内の入賞が代表入りの条件だった。山本選手の五輪出場は中京大学生時代のロンドン五輪に続く2大会連続となる。(中京大学スポーツ学生スタッフ 中野友梨香撮影)

 一方、男子ハン マー投げアテネ五輪金メダルの室伏広治選手(元スポーツ科学部准教授、ミズノ)は2年ぶりに日本選手権に出場したが、12位に終わり、競技終了後、長い間の応援などに対する感謝の言葉を述べ、競技からの引退を表明した。スタンドからは室伏選手に対する温かい拍手や今後への激励の声援が沸き起こった。

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 5㍍60をクリアした山本聖途選手 (中野友梨香撮影)

  棒高跳びの山本選手は今年1月に5㍍77を跳んでおり、この日は記録を残したうえで8位入賞することがまず求められた。雨が降ったりやんだりの決して良い グラウンドコンディションではなかったが、5㍍と5㍍20をパスした後、5㍍30を余裕をもってクリアし、順調なスタートを切った。次の5㍍40をパス、 5㍍50、5㍍60をともに2回目に跳んだ。5㍍70は3回目の惜しいジャンプがバーに触れ、優勝を逃した。しかし、当初の目的通り、五輪に内定し、「ロ ンドンでは記録なしに終わったが、リオでは、これからさらに調子を上げて8位入賞を目指します」と目標を掲げた。また、現役生の小木曽優作選手(スポーツ 科4、中京大中京)が5㍍40で5位に、鈴木康太選手(スポーツ科3、岡崎城西)5㍍30で8位に入賞した。

 このほか、男子ハンマー投げで植松直紀選手(スポーツ科4、久居)が自己記録の69㍍48を投げ、堂々の2位に入賞、女子走り幅跳びで天城帆乃香選手が6㍍09で6位に入賞した。さらに女子ハンマー投げで綾真澄選手(2001年度体育卒、丸善工業)が64㍍37で2位になった。

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 競技を終え、スタンドの声援に応える山本聖途選手 (中野友梨香撮影)


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 日本陸上競技連盟は27日、前日閉幕した日本選手権の結果を受けて、リオデジャネイロオリンピックに派遣する日本代表選手を発表した。男子21人、女子 11人の計32人で、中京大関係ではすでに内定していた男子十種競技の中村明彦選手(2012年度体育学部卒、スズキ浜松AC)、男子棒高跳びの山本聖途 選手(2013年度体育卒、トヨタ自動車)に加え、日本が五輪出場権を獲得した場合のリレーメンバーとして男子短距離の田村朋也選手(2014年度スポーツ科学部卒、住友電工)、女子短距離の市川華菜選手(2012年度体育学部卒、ミズノ)が代表候補となった。田村選手は4×400㍍、市川選手は4×100㍍、4×400㍍の両種目を兼ねる。



 

2016/06/27

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