プロボクサー田中恒成選手(経済学部3年) 2階級制覇に向けKO勝ち
経済学部3年のプロボクサー、田中恒成選手(畑中ジム)が5月28日、名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールでノンタイトル戦を行い、6回ノックアウト(KO)勝ちで2階級制覇に向けて新たなスタートを切った。会場には現役生や同窓生、梅村清英総長・理事長をはじめ教職員ら100人以上が応援に駆け付けた。一人ひとりに応援用のスティックが手渡され、田中選手のチャンスには盛んに打ち鳴らしながら、「コーセイ、コーセイ」と大声援を送った。(中京大学スポーツ学生スタッフ 小林茉圭子=現社2=撮影)
5ラウンドに攻勢に出る田中選手 |
田中選手の相手は、IBF世界ライトフライ級9位のレネ・パティラノ選手(フィリピン)で、過去18戦15勝(7KO)1敗2分の戦績を誇る強豪。世界ミニマム級世界チャンピオンのタイトルを返上し、1階級上のライトフライ級の世界王座を目指す田中選手にとって年内の王座獲得に向け、試金石となる1戦だった。
田中選手は試合前から、「KO勝ちで2階級制覇につなげます」と話していたが、その言葉通りの試合をして見せた。第1ラウンド(R)から見事なフットワークと左右の的確なパンチで相手をリードした。一方、世界ランカーのパティラノ選手も左右の動きで田中選手に劣るものの、機を見て前進しながら左右の鋭いパンチを繰り出した。しかし、この日の田中選手は逆転KO勝ちの昨年末の初防衛戦より、明らかに体調が良く、動きに精彩があった。後半に入った6R。チャンスと見るや一気にたたみかけ、2分23秒、KO勝ちを決めた。
前回のKO勝ちも6Rだったことから、田中選手は試合後のリング上でのインタビューで「6ラウンドキラーと呼んでください」と観客を笑わせ、「相手が強くて思ったより苦戦しました」と振り返った。しかし、過去ダウンした経験のない相手にKO勝ちし、「パワーをつけることなど(練習で)やってきたことをしっかりやれた」と満足の表情を見せた。これで7戦7勝(4KO)。「僕はまだまだ強くなります。その自信もあります」と年内の2階級王座に向けて力強く言い切った。
田中選手のKO勝利を喜ぶ中京大学関係者 |